ヒト角質内に存在する“フリーセラミド”を簡単にご説明しますと、

セラミドスフィンゴイド脂肪酸

このように覚えて下さい。

植物や動物に由来する天然セラミドにはグルコースやガラクトースという「糖」がくっついています。

スフィンゴイド脂肪酸+糖

セレブロシド(植物や馬由来の糖セラミド)や疑似セラミド等の糖セラミドは、酵素分解されフリーセラミドになる前の状態なので、ヒト角質内のセラミドとしては数えられていません。

さて、ヒト角質内のフリーセラミドの種類についてご説明致します。

スフィンゴイド4種類
 × 脂肪酸3種類 = 計12種類に分類されていますが、グレーの網掛け部分セラミドEODSは発見されておりませんのでヒト角質内のフリーセラミドは11種類と定義されています。
(もっと細かい分類では300種類以上ですが!)

$Treat Treat(トリートトリート) ブログ-ヒト角質セラミド分類と名称_2


( )の中の数字は、セラミド2や3など化粧品でおなじみの表記法です。


年齢と共に減ってしまう事がわかっており、積極的に補給したいセラミドはピンクの枠内のセラミドNP(3)、セラミドAP(6Ⅱ)です。

セラミド3 :水分保持機能、小じわの減少・抑制
セラミド6Ⅱ:水分保持機能、小じわの減少・抑制、正常なターンオーバーを維持する


●水色の枠内のセラミドNS(2)はヒト角質内の5分の1程度を占めていますが、年齢とともにあまり減らないセラミドです。

●そして表の一番下の行、セラミドNH・AH・EOH(4)、スフィンゴイドが[H] H-ヒドロキシスフィンゴシンは[S]スフィンゴシンの炭位6位が酸化される事により生成し、加齢とともに増えると言われています。


このように年齢とともにセラミドバランスは崩れてしまいます。


セラミド3・6は同じ種類のスフィンゴイドですが、結合している脂肪酸によって性質が変わって来ます。特に加齢によるターンオーバー周期の乱れは、本来剥がれ落ちるはずの角質が留まる事により、様々な問題を引き起こします。
エイジングケアを気にされる方や、吹き出物等でターンオーバーに乱れを感じる方には特に必要なセラミドでしょう。

更にセラミドは水酸基の違いがあるのです!特に多いものに、星を付けてみました。
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水酸基4つ

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水酸基3つ

セラミドは親水基同士が隣に並び脂質2重層を形成します。(水と油を交互に重ねるラメラ構造です。)

セラミドAP(6Ⅱ)は水酸基が4つもあり、水分子ががっちりと水素結合し安定的な膜を構築します。

ピュアスキンセラミドセラムで使用している原料中のセラミドのうち、なんと約73%がこのAP型なのです!ニコニコ


これを醸造発酵粕の中から発見したなんて大発見ですよね花更には水にも油にも溶けないはずだったヒト型セラミドを合成界面活性剤を使用せずに配合してしまったのですから、技術の進歩は素晴らしいですニコニコ


さて、ここまでセラミドの主な分類、加齢とともに減って行くセラミドNP(3)セラミドAP(6Ⅱ)を補ってセラミドバランスを整える事が大事な理由、セラミドAP(6Ⅱ)は水酸基が多いので水分子とがっちり!相性◎という所までご説明いたしました。

でもセラミドNPとAPなら合成でも天然でも同じじゃないの??

いいえ!違いがあるんです笑顔
それこそが新事実ですありがちなキラキラ

・・続きます。ややこしいけど素晴らしいセラミドの世界。
お読みいただいた皆様、本当にありがとうございますお花。