私たちはチェコに3年暮らしてきました。旦那の会社は日本企業ではないので、日本人の同僚は一人もいず、この町に私たち以外の日本人は一人もいません。


だからこそチェコ人やドイツ人など外国人とのおつきあいができて、彼らからヨーロッパの文化をいろいろ学ぶことができました。



その中には日本人が学ぶべきこともたくさんあって、私たちもこれを日本に持ち帰りたいとすごく思います。それをいくつかあげてみたいと思います。



①自然が大好き 

チェコ人は自然の中で遊ぶのが大好きです。夏は自転車、冬はクロスカントリー、そしてオールシーズンの散歩。とても健康的でいいなぁと思います。

それにチェコ人の多くはセカンドハウスを田舎に持っていて、(といっても立派なものからトイレもない掘立小屋みたいな小さいものもさまざまあるようですが。。。)週末にそこで畑を耕したり、森を散歩したり、自然を楽しみます。


②家族を大切にする

チェコ人はとても家族を大事にします。仕事は早く始めて早く終えて、家族と一緒に過ごす時間を大切にしているのです。日本のように夜遅くまで働いたりしません。日本の一部の人のように朝早くから夜遅くまで働いて、平日、子供の顔は寝ている顔しか見ていないなんてことはありえません。

そして学生が卒業して働き始めても親や祖父母と一緒に暮らすことが多いです。結婚しても親と同居する人も多いです。勤務先の都合もあって親と同居できない人もいますが、毎週末実家に帰るという人も多いので、日本より家族の絆を大事にしている人が多いような気がします。


③イクメンが多い

チェコでは男性もどんどん育児に参加します。お父さんやおじいちゃんが一人でベビーカーを押していたり、子供の手を引いている人もいっぱいいます。チェコでは共働きがほとんどなので、育児分担は公平にやるもののようですね。なので子供がいても旦那やベビーシッターに預けて、奥さんが夜の飲み会に参加したりすることも多々あります。子育てを積極的に手伝う男性の姿勢は日本も見習うべきところがたくさんあると思います。


④子育て支援が手厚い

チェコはヨーロッパの小国なので、子供は財産だと考えているのでしょう。政府からの子育て支援も手厚いです。基本は女性も働く国なのでチェコで子供を持つとしばらく母親は仕事があまり仕事が出来なくなる分、国から支援金が出るようです。しかも3年間も!日本も少子化問題抱えてますから、国からの子育て支援期待したいものです。



⑤男女の区別が少ない

チェコでは男女の区別をつけることが少ないように思います。旦那の職場でもお昼ご飯を食べる時は男女が分かれずみんなで一緒に食べます。時にはちょっと遅れていったために席がなくて、旦那と女性3人だけでお昼を食べたこともあったそうです。

プールの脱衣所も明確に区別されている部屋がなく、着替える場所だけ内側からカギをかけて一人で着替えることができるようになっていて、男女によって入る部屋がわかれているわけではありません。シャワールームはもちろん別ですが。。。


日本には儒教を信仰していた時代がありますから、どことなく男尊女卑の思想が残っているのかもしれません。少しずつ改善はされてきているでしょうが、いまだに仕事でも女性がなかなか昇進できない、男性優位の職場で女性の登用が少ないなどあるような気がします。でもチェコでは男性しかつかないような仕事に女性がついていたり、夜中でも働いている女性のタクシードライバーやガソリンスタンドの店員がいたりします。 男女は均等、という常識が根付いているのかなぁなんて思います。それでももちろんヨーロッパなのでレディファーストだったりするんですけどね☆



⑥職場ではファーストネームで呼び合う

旦那の会社では職場ではよほど立場の上の人以外はファーストネームもしくはニックネームで呼び合います。これって職場の人間関係が和んでいいなぁなんて思います。うちの旦那は初めての日本人でなじむまで時間がかかり、ファーストネームで呼び合うようになったのは1年近くかかったそうですが、私たちの後任の方はもう職場でファーストネームで呼んでもらえるように紹介してあげたので、いい感じだそうです^^職場の人たちとの距離を一気に縮めてくれるよい習慣だと思います。


⑦親しい友人は家族と同じ

私たちにはとてもラッキーなことにチェコ人の仲良しの友人ができました。日本で聞いた事前情報ではチェコ人はギブ&テイク思考が強いと聞いていたのですが、いやいや彼らはいつも気軽に家に泊めてくれたり、実家にまで泊めてもらえたり。。。まるで家族のようなおつきあいをさせてもらっています。それに対して見返りを要求されたこともありません。私たちは人に恵まれたのかな? 家族のように接してくれる友人に恵まれてホントに幸せ者です。


⑧家は自分で作る

地震のない国ならではなのでしょうが、チェコでは自分で家を作る人が多いです。レンガを積み上げ、壁を塗って、床を張って、と家族や友人、親戚総出でお手伝いするようです。台所やトイレ、バスルームなどの設置、電気やガスの設置はプロにお任せします。専門的な部分はプロに任せてあとは自分でやるからこそ家に愛着が湧くのでしょうね^^ 





⑨家を長く使う

自分で家を作る人が多いこともあって、チェコ人は家に長く住む人が多いです。自分のひいおじいちゃんの代から引き継いできた家を代々リニューアルしながら使ってます、とかね。よくあります。たまに1700年代や1800年代の年号が刻まれた家もみかけます。確かにプラハはどんどん人口が増えているようですが、若くても親や祖父母と同居し、家を引き継いでいる人も日本よりずっと多いです。だから日本ほど地方の過疎化は進んでいないんじゃないかな~と感じます。チェコでは家の維持費(税金等)が日本よりずっと安いものあって、セカンドハウスや先祖代々の家を大事に引き継いでいく習慣があるのでしょう。

家族の絆を大事にするチェコ人ならでは、そして石造りの家で手作りならではのよい習慣なのかなって思います。





日本とチェコでは明らかに日本のほうが物やサービスの質が良く、生活レベルも高いと思います。物質的には日本のほうが断然豊かですが、精神的にはチェコのほうが豊かだなぁと思うことも多いです。より人間らしいというか。。。素朴なのでしょうね。首都じゃない地方都市だからもあるかもしれません。日本人より純粋な人が多いような気がします。



もちろんチェコにも「これ、なんとかしようよ~。」とか「もっと頑張ろうよ~っ!」と思うことは多々あるんですが、それは日本もお互い様。いい習慣をお互いに学びあっていい国になっていければいいなぁと思います。

日本はどうしてもアメリカだけを見ているようなところがありますから、もっといろんな国を見ていい習慣を取り入れるようになれればいいですね♪








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