3月3日の日曜日、私たちのチェコ世界遺産巡りの最後としてトゥーゲントハット邸へ行ってきました!
今回は行ったことがないと言っていた、リボルとマルツェラをご招待 マルツェラの妹もイフラヴァに来ていたので、一緒に行ってきました♪
リボルとマルツェラの家で朝食をごちそうになり、車2台でブルノへ
トゥーゲントハット邸は現代建築の傑作として知られているお屋敷。1927年にドイツ系ユダヤ人であるフリッツ&アルフレダ・トゥーンゲントハット夫妻が、ミース・ファン・デル・ローエに設計を依頼して建てさせたものです。
家の前で記念撮影☆
このお屋敷は2001年に世界遺産に登録されています。
ここはツアーに人数制限があり、ネットで予約します。私たちは英語のツアーに申し込みました。
設計、施工ののち1930年からトゥーゲントハットの一家は住み始めますが、ユダヤ人だった彼らはナチス・ドイツの迫害を逃れるためにスイスに移住した為、このお屋敷には8年間しか住んでいませんでした。その後一家はベネズエラに移住し、チェコスロヴァキア(当時)には戻ってくることができなかったそうです。
トゥーゲントハット氏が出て行ったあと、ドイツ軍やロシアなどに占領され、このお屋敷はかなり荒廃したそうです。
1955年にチェコスロヴァキアがここを国有化し、大規模な修復を行いましたが、冷戦の影響で資材調達が難しかったらしく、かなり代用品をが用いられたようですね。
その後1992年にチェコスロヴァキアが二つの国に分かれることになった時にここで調印式が行われました。
1930年代の建物なので、今となっては珍しくないモダンさなんだろうなぁとタカをくくっていたわけですが、中を見てびっくり!
今でも十分モダンで、超おしゃれな高級住宅です!!玄関から大理石!
坂に建っているこのお屋敷は2階が玄関になっていて、1階がリビング、地下には当時としては最先端の暖房システムや換気システム、ボイラーや洗濯室、そして今はギャラリーとショップになっている倉庫もあって、素晴らしい建物です。
家のドアはすべて床から天井まである巨大なドア!!夫婦や子供の寝室からバルコニーに出ることができます。バルコニーには子供用の砂場まで!!
庭に向かって広がるリビングルームの窓は地上から天井まであり、リビングの2面がすべて窓!! そして庭に面した窓のうち大きな二つがスイッチ一つで地下に下がって、リビングは一気にバルコニーと化します!!
左にはオニキスの壁 奥はサンルームです。
リビングには大きなオニキスの壁があって、光が当たるとオレンジやピンク、金色に輝くそうで、それもまた神秘的です☆
超おしゃれな椅子はレプリカですが、戦前のチェコにこんなものがあったなんて、相当なセンスの持ち主です。椅子は2タイプあって、一つはバルセロナでデザインされたものだそうです。
持ち主があまり絵などを飾るのが好きではなかったようで、壁などはシンプルですが、明かりがつく壁や広々とした空間は機能美にあふれたものでした
これがチェコとスロヴァキアの分離調印式が行われた円卓。リビングにあります。会議の人数によってテーブルを小さくできるようになっています。
庭の先には両親の家があって、庭を通って行き来することができます。
残念ながら庭はぬかるんでいて、立ち入りは禁止だったので、庭からのお屋敷の写真は撮ることができなかったのですが、写真で見るとこんな感じです☆
このお屋敷の柱はすべて十字の形をしています。その断面図はこのトゥーゲントハット邸のロゴにも使われています。
第2次世界大戦前にこんなモダンな建物があったなんて驚きです☆
このお屋敷、お値段は約6億円、修復費用も同じくらいかかっているそうです。そりゃあ高い入場料取らないと採算取れないわけですね^^;
チェコで行く最後の世界遺産、期待以上に素晴らしかったです。見れてよかった♪
写真はWikipedeliaに出ています。英語版ですがよろしかったらどうぞ。
英語版ウィキペディア
http://en.wikipedia.org/wiki/Villa_Tugendhat
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On last Sunday, we went to Villa Togentdhat. It is the last UNESCO in Czech Republic for us.
It was built in 1927-1930. It was quite modern, but it is still modern and beautiful.
We could enjoy much better than we expected!