私はチェコに住んで3ヶ月にも満たないですし、そんなにチェコ人と接していないんですが、今まで人に聞いたり、旦那が会社でチェコ人と仕事をしている感想や日常の生活で少し接するチェコ人の感想をちょっと書いてみますね。


 まず、思ったのがチェコは礼儀を重んじる国なので、お店に入ったら「ドブリーデン。(こんにちは)」と挨拶し、会計を済ましたあとは「ジェクイ。ナスフレダノウ。(ありがとう。さようなら。)」というのが基本。もちろん笑顔も忘れずにニコニコきちんと挨拶をするのは気持ちがいいものです^^ スーパーでもそうなので、小さい商店ならなお挨拶はきちんとした方がよさそうです。挨拶をせずに商品を見るのは失礼にあたるそうです。アパートの入り口などで人に会っても挨拶します。子供でもちゃんとしますよ!


 チェコの概念ではお店と客は対等な立場。日本のように「お客様は神様です」という発想はありません。それだけに日本ではありえないことも・・・。チェコで売っている商品の品質はさほど悪くないですが、たまに野菜売り場などに山積みの野菜の中には腐っていたり、悪くなっているものなども混じっていたりします。チェコでは野菜のほとんどはキロ単位で値段が決まっていて、山積みになっている野菜を自分の必要な分だけ袋にとって、機械で重さをはかって、出てくる値段のシールを袋にくっつけてレジに持ていくのです(お店によって多少システムは違いますが・・・)。だから痛んだ野菜を選んでしまったら、選んだ客の責任ということでお店に文句をいってもどうにもならないようです。それはたとえ既にネットや袋に詰められて1kgいくらで売られているたまねぎやじゃがいもとかプラスチックの容器に入れられてラップをかけられているサラダ用の野菜などもしかり。


 聞いた話では野菜のパックに虫が入っていたので、写真を撮って店にクレームをつけたイギリス人がお店から「それを選んだあなたが悪い。」と言われたそう。それをパック詰めした店に責任はないんかいっっ!て感じですけどね・・・。


 私たちもけっこうメジャーなトイレットペーパーを買ったら、開けたばかりの新しい袋なのにその中に蛾が入っていた(発見したのは旦那で、私は見ずに済んだんですけどね。)ということも。私たちはきっと[取り除けば問題ないでしょう?」と言われそうだから店にクレームはつけなかったのですが、日本だとこういう問題、下手をするとニュースにも取り上げられて、クレーム対応によっては企業の存続問題に発展することもありえることだと思いませんか?チェコではあまり問題視されていないみたいです^^;


でも、製品の大半はきれいだし、ぜんぜん問題ないので心配しないでくださいね。


 チェコ人は基本親切です。旦那の会社の人は英語がわからない人も、カタコトの英語で何かと話かけてくれたり、親切にしてくれるそうです。まぁ、会社の中にはアジア人に対していい印象を持っていない人もいるようですけどね・・・。今はだいぶよくなったようですが、チェコに多い中国人やヴェトナム人に対しては差別的な意識を持っている人もいるようです。でも、EUに加盟した以降はチェコは急激に西側化しているようですから、このような差別意識もだいぶ薄れてきているようです。


 私たちがチェコに来る前に受けたチェコの文化研修では、チェコに住んでいたという担当者(日本人)の人は、チェコ人はちょっと打算的なところがあって、親切の裏に何か思惑があることが多いと言っていましたが、今のところそういうのは感じたことはないですね。

 バスや地下鉄で目上の人には必ず席を譲るところや、信号のない交差点では歩行者優先で車が止まらなければいけないところなどは日本と比べていいところだなぁと思います!


 あとは旦那の会社の人に限ってかもれませんが、好奇心旺盛^^チェコでは共働きが多いせいか夕食はとてもシンプルなものが主流です。パンとあっさりしたコンソメスープにハムとチーズだけとか。なので夕食をしっかり食べる日本人の食事は気になるようで、「昨日の夕食は何だったの?」とか「日本で一番高価な食材は何?」とかよく聞かれるそう。朝食さえ毎日調理するのは珍しいようですね。まぁ、高カロリーのチェコ料理を毎食食べていたら、ブクブクに太っちゃうと思うんですけどね。ちなみにうちの旦那さま「日本で一番高価な食材はBlueTuna(黒まぐろ)。」と答えておいたそうです^^


 チェコ人はユーモアが好きなのは有名です☆「元気?」と聞かれたら、たいていの日本人は普通に「元気です。」と答えますが(多少、元気じゃなくてもね)、チェコでは「死にかけています」、「爆弾並みです」、「生きています」なんて答え方をすることもあるそうニコニコ

 旦那さまの会社の中でのこと。同僚が上司に理不尽なことを言われて、ちょっとイライラして仕事をしていたようでそれが大変そうだったので、旦那が「何か手伝うことはある?」と声をかけたところ、「アイツ(その上司)をどうにかしてくれ。」と言われたので「OK。じゃあ適当な箱用意するから、どっかほかの国にでも送っちゃおうよ。」と言ったら大うけだったとか^^こういうユーモアは職場の潤滑油になりますね音譜

 

 そもそもチェコでは仕事は個人のものであって職場全体のものという意識がないので、一人がどんなに忙しそうにしていてもあまり手伝うという気持ちはないのです。「手伝おうか?」なんて声をかけるのは、日本人の旦那さまならではかもしれませんね。

 チェコでは「個人が集団のために犠牲になるというのはもっとも愚かしいこと」だそうで、何か問い合わせしても「来週まで担当者が休みなのでわかりません。」といわれて業務が進まないことはしばしば。その担当者の仕事を誰か代わりにするということはないようです。約束の納期や期日を守らないことはしょっちゅうあるので、仕事でチェコ人に関わることがあったら、それを見込んで仕事の依頼をしないといけないようです。旦那の会社では同僚のチェコ人でさえ「チェコ人と仕事するのは難しい」とぼやくほど、いいかげんだそうですあせる仕事を納期までに済ませることより、自分の休暇が優先ですからね汗


 日本人の中にはけっこうチェコの人の態度がそっけなく感じることもあるようです。アジア人に対する差別かと思いきや、全員にそういう態度という人もいるようですね。日本で旦那さまのチェコ語の先生だったチェコ人は「きっとプラハよりイフラヴァの方が人は親切だと思うよ。」と言っていたそう。都会と田舎の差があるのかもしれませんね。日本も同じといえば同じかも^^ 私たちは田舎町暮らしなので、親切な人が多い環境なのかもしれません。


 日本人、チェコ人それぞれいいところも悪いところもあると思いますが、お互いのいいところを見て交流していければいいなぁと思いますドキドキ