驚くべきコスパ！丁寧な技が光る新鋭焼鳥割烹がオープン
品川駅港南口から徒歩2分ほどの場所にオープンした「焼鳥 天赦」にお邪魔してきました。こちら”焼鳥”と謡っていますが、拘り抜いた「福島伊達鶏」と「山梨信玄鶏」をあえて串に刺さず、割烹仕立てで提供するお店。
全22品のおまかせコースのみですが、税込11000円というのは何かの間違いでは？と思わずにはいられません。これが高輪口だったら倍はしてもおかしくない充実の内容でした。
先ずは先付から。とうもろこしのすり流しを敷いた自家製胡麻豆腐はもっちり濃厚。塩味を効かせたすり流しが胡麻豆腐のわずかな甘さを引き立てますね。予想に反したバランスが楽しい逸品。海老とおろし立ての本わさびを添えて。
お口直しの新生姜の甘酢漬けはおかわりが出来るそう。
低温調理した信玄鶏の胸肉は高菜を巻き錦糸卵でおめかし。しっとりと柔らかく仕上げてあり、ひと口でぱくりと美味。
こちらもまた高菜の塩味が絶妙ですね。食材のチョイスがお見事です。
信玄鶏のとりわさにはたっぷりの雲丹とキャビアがあしらわれていました。さくさくとした芽ねぎの歯触りも小気味良いです。
フランスのお塩と。
続く信玄鶏の胸肉はアスパラを巻きたれで仕上げてあります。
たれはふわっと香る程度ですがまた違った味わい。
伊達鶏の手羽先はまさかの唐揚げで。
低温でじっくり挙げているのでしょうか？パリッと揚げ切った皮が絶品です。
また骨周りは驚くほどジューシー。
信玄鶏の砂肝も低温調理で。柚子ジュレと合わせ花柚子を添えて。恥ずかしながら花柚子を初めていただいたのですが、こんなに爽やかに香るものとは！季節限定のご馳走ですね。砂肝のサクサクとした食感も楽しいひと皿。
皮付きもも肉は伊達鶏と信玄鶏を贅沢に食べ比べで異なる弾力と旨味を味わいます。
濃厚鶏出汁そうめんは酢橘でさっぱりと。
天恵菇のバター焼きも”もう少し食べたい”なポーションがニクイ。
先ほどの濃厚な鶏出汁に龍のたまごを合わせた茶わん蒸しも思わず唸る美味しさです。
梅肉がさっぱりと食べさせてくれました。
信玄鶏の薬研軟骨とぼんじりはもはや説明不要。
木の芽をあしらったお椀はなんとフォアグラ大根でした。
鶏皮のおろしぽん酢和えは湯引きではなくカリッと焼いたものを合わせているため単調になりがちなコースの後半にも程よい箸休めになりました。
信玄鶏のカルビはみんな大好きキンカンと合わせて。
口の中でぷちっと合わせいただきます。米茄子の坦々肉味噌掛けは香りがもう美味しい。
鶏と豚の合挽というのも面白いですよね。
ふわふわなのに軟骨感があるつくねは先ほどの龍のたまごにトリュフという禁じ手！
常に1番が更新され続けることに驚かされます。
〆もラーメンに焼きおにぎり茶漬けといった究極の選択。「どちら”も”にします？」なんていう悪魔のささやきに必死で耳を塞ぐも抗えるわけもなく。
因みにデザートも2択なので最後の最後でまあまあなメンタルを強いられます。
お酒の品揃えも楽しく飲み過ぎ注意な1軒ですよ。
焼鳥 天赦
東京都港区港南2-2-2 富士ビル 7F
050-5592-2421
【月〜金】
11:30～14:30
17:00～23:00
【土日祝】
11:30～15:30
17:00～22:00
年末年始定休
@tensya.yakitori
@tensya_shinagawa
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