こんなことして勝ったって… | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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夏の高校野球が始まっていますが、山梨県大会でのプレイが物議をかもしています。報道もされましたね。いろいろな意見があるとは思いますが、みなさんはどう思われますか。きょうはこの出来事について考えてみます。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  クロスプレイ

 

そのプレイは山梨県大会での準々決勝、東海大甲府と山梨学院の試合でのこと。
2対0で東海大甲府のリードで迎えた5回表、山梨学院の攻撃。
レフト前ヒットで本塁に走る2塁ランナーと返球が際どいタイミングでクロスプレイに。
その映像が、ネットで物議をかもしたのです。この動画。


 

やっぱり、ホームに帰ったランナーがキャッチャーからボールを奪って転がしている…
どう見ても、そんなふうに見えるのですよね。
 

 

  ニュースにも

 

これ、スポーツ新聞(東京スポーツ)でも報じられました。こちらの記事。

 


そして、ネットで炎上していることに対して山梨学院のOBが「腹が立つ」という記事…

 


うーん、記事にもある通り、相手チームに対して申し訳ないという気持ちはないのでしょうか。
みなさんはどう思われますか。
『甲子園に行きたい』という思いが高じてやってしまったプレイ、なのでしょうか。

 

 

  なんのために

 

彼らはいったい、なんのために野球をやって来たのでしょうか。
ただ『甲子園に行く』、『甲子園で勝つ』という実績だけのためなのでしょうか。
そのためには手段を選ばないということなのでしょうか。
それが、高校野球、スポーツなのでしょうか。
なんだか目的が間違っているように思えるのは、ぼくだけでしょうか。
そして、あれは一瞬の、とっさのプレイなのでしょうか。
部として、どう考えているのでしょうか。
まさか、部としても推奨、指導していたのではないでしょうね…
だとしたら、日大アメフト部と同じですよね…
 

 

  コンクールでも

 

もちろん同列に語ることはできませんが、吹奏楽コンクールにも似たような問題が…
たとえば、楽譜の改ざんです。書き換え、音変え…
「このほうが上手く聞こえるから」だって?
それ、やっていいことなのでしょうか。

課題曲では規定でも禁止していますよ。楽譜通りにやれ、って…
そして、そういう改ざんの少なくとも9割は『改悪』ですね。
「なんでこんなことするわけ!?」としか思えない…
まあ、これも一種の『商売』なんでしょうね、指導者の。
そんなものに乗せられていてはいけませんよ。
もちろん、今回の山梨県大会のプレイと同列には語れないことは承知ですが…
 

 

  なんのため

 

野球、スポーツって、もともとは『遊び』、『ゲーム』ですよね(今も)。
それが発展して、人間が技と精神をかけて競い合う『競技』にまで発展した。
それを競い合い高め合うことが、大会の目的なのではないでしょうか。
考え方はいろいろかもしれませんが、そこでズルをして、なにが競技なのか…

音楽って人の心を楽しませてくれるもの。
その技と表現を競うのが、コンクールですよね。
もちろんコンクールでなくとも、楽曲は演奏の源となる大切なもの。
その楽曲が求める音楽を追求することが、つまりは『演奏』なのです。

まず楽譜の通りに演奏することが、楽曲表現の出発点だと思います。
好きに改ざんしていいものではない。楽曲は賞のための道具、ではないのです。


一体なんのために野球を、音楽をやっているの?
大切な根っこを忘れてしまっているのではないですか、と…

さて、みなさんはどう思われますか。