作曲レッスン | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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オンラインレッスン、トロンボーンや金管楽器、吹奏楽指導の相談のほかに、時々『指揮』のレッスンなどを頼まれることはありました(オンラインに限らずリアルでも)。先日初めて、『作曲』のレッスンをしたのです。

こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 


 

 

  作曲

 

少し前にホームページからあった、とあるオンラインレッスンの申し込みは、作曲。
作曲のレッスンって、どうやると思いますか。
楽譜を見て、意見を伝える。「ここはこうしたらいいのでは」というのを伝えていく。
じつはぼくは大学4年の時、作曲の単位を履修していたのです。
(4年次に週に23コマも授業があったのに、よく余分な単位取れたな…)
その授業も、そんな感じでした。
曲を書いていって、見てもらってアドバイスをもらう…
ぼくは不真面目な生徒で、1曲も完成しなかったのですが、単位をいただけました。
まぁ実質的には履修したことにはならないですよね…
 

 

  スコアを見て

 

そのオンラインレッスンも、そんな感じでおこないました。
『スコアを見てアドバイスや改善案をいただきたい』という申し出でした。
ところが、スコアが(メールで)届いたのが、レッスン当日の朝…
出かける前に急いでプリントアウトして、その日の現場で隙間時間に赤ペン片手に目を通して…
若さと勢いのある、とってもいい楽曲でした。
こっちとしても速読の練習になりますね。
スコアって、読んでいると、個性とか考え方とか、いろんなことが見えてきます。
 

 

  アドバイス

 

どんなことをアドバイスするのか…
音使いやハーモニーのこと。
限定進行(というのがあるのです)のこととか、ここではこの音は省いた方がいい、とか、
その理由や、響き、和音のこと、

それから、和声と旋律や対旋律の不調和についての指摘、改善案。
それから、オーケストレーションのこと。
この旋律は、これでは足りないのでは…、とか、この使い方はGoodだ、とか。
質問に答えたり、そんな感じで1時間余りのレッスンはあっという間に終了したのでした。
 

 

  作曲

 

作曲って根本的に、教わって出来るもの、ではないと思うのです。
たとえばぼくがしたアドバイスなどは、どっちかというと些末なものです。それ以前に、

生徒さん自身が創り出した素晴らしい成果があって初めて、完成形に近づいていける。
もちろん、理論は大切なのですけどね。
そして、なぜそうするのか、そうするとどうなるのかということは、もっと大切です。
でも、理論をわかっていたら作曲できる、というものではないのです。
(たとえばジャズのアドリブも、理屈で出来るわけではないという点では同じです)
だから、レッスンで出来るのはせいぜいアドバイスだけなのですね。
 

 

  独学

 

今、コンピューターがあって、そこに楽譜作成ソフト(ノーテーションソフト)さえ入っていれば…
楽譜を書く、曲を書くということへの敷居が下がっていることは確かだと思います。
と、独学で作曲される方も少なくない。
難しい部分もあると思います。
楽典程度ならまだしも、和声学や対位法って自分で勉強するにはちょっと敷居が高いですよね…
だから、『最低ここを押さえろ』みたいなことが、たとえばこのブログにでも書けたら…
もしかしたら需要ありますかね。
もちろん、記事何日分もかかるでしょうけど…

さて、あなたは作曲される方ですか。