楽器を始めた時のこと | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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みなさん、楽器を始めたばかりの頃のこと、おぼえていますか。それはどんな経験でしたか。

悩んだりはしましたか。でも音楽を奏でることって、ほんとうは楽しいことであるはずですよね。

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

 

 

  楽器を始めた頃のこと

 

みなさん、楽器を始めた頃、どんなふうでしたか。

悩んだ

カベに当たった

うまく出来ない、音が出ない不安

劣等感

ジレンマ

たとえばそういうものはありましたか。

ぼくは…

 

 

  中学校

 

以前にも書きましたが…

中学の吹奏楽部ではぼくはテューバを吹いていました。

部活に初めて行った日に、いきなりマウスピースを渡されて、

「これで音が出るように練習してね」だけ言われて、ひとりでブーブー吹いていました。

3日くらいしたら、飽きてくるじゃないですか。

誰も相手してくれないし、同級生はトランペットとか吹いてるし。なので…

『これにも本体があるはずだ』と、楽器のケースを次々に開けて、マウスピースをはめてみます。

そして、はまるやつを見つけたんですね。それが、テューバ。

それから、それを好きにブーブー吹いていると、先生がやってきて、

1オクターブのBの音階を教えてくださいました。で、

「あとはこれを見て練習してね」と、バンド教本を渡されて…

 

 

  毎日楽しく

 

それからは、毎日楽しく自由に吹いていた、という感じなのです。

音が出なくて苦労した? 全然ありません。ブーブー吹いてた。

出来なくて悩んだこと? まったくありません。ユーフォの先輩をマネしてました。

楽譜は読めたの? 宝地図解読でした。楽しかったですよ。

悩んだりカベに当たったことは? ありません。いや、3年間でたった1回だけ…

楽器を始めて間もない1年生の時の5月のあたまに、本番があったのですよなにかの行事の。

舞い上がっちゃって、イントロしか吹けず、あとはただ放心してました。

あの時ばかりは、『こんなんでやっていけるのだろうか…』って思いましたよ。

でも、その時だけです。

それ以外、なんの悩みも苦労も劣等感もありません。ほんとうにのびのび吹いていました。

恵まれてましたね。

 

 

  トロンボーンは

 

一方、トロンボーンでは…

高校から始めたのですが、こちらは悩みっぱなしですね。未だに!

始めた頃はまず、高い音が出ない!

くやしくてたまらんかったですね。

それからいろいろ、あらゆることでつねに悩みっぱなし。

中学の頃とはまったく正反対です。劣等感、カベ、悩み、それの連続ですわ。

それもだんだん楽しめるように、やっとなってきたのかもしれません。

 

 

  悩むから成長する?

 

さて、いったいどちらが理想的だと思いますか。

うまくいかず悩んでカベに当たるから成長するのでしょうか。それとも、

うまくいく、楽しくのびのび自由に(のだめ?)吹くから成長するのでしょうか。

失敗体験を蓄積するのって、必ずしも益にはならないように思うのですよ。

それよりも、成功体験を重ねていく方が、成長につながるように思うのです。

また、そういうふうに導いてあげられることが理想だとも思うのです。

悩んだり苦しんだり劣等感を持ったり、それが役に立つ、のではないと思うのです。

そういう意味でいえば、あのままテューバを吹いていた方が、あるいは良かったのか…

 

さて、みなさんはのびのびタイプですか、それとも苦しんだタイプ?