初めてのコンピューターでの楽譜制作(1) | フクロウのひとりごと

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音楽をやっておられるみなさん、楽譜って、どうやって作られますか。手書き? コンピューター? 

きょうはコンピューターでの楽譜制作経験のない人向けに、その流れを書いてみたいと思います。

 

こんばんは。

トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。

 

フィナーレ

以前にも書いたことがありますが、コンピューターで楽譜をつくるソフトはいくつかあります。

その中で、おそらくいちばんメジャーな『フィナーレ』で楽譜をつくる流れを、きょうは書いていきます。

まず、フィナーレを立ち上げると、こんな画面。

 

 

まんなかのところを拡大すると…

 

 

セットアップ

まず、『セットアップウィザード』をクリックします。

 

 

いろいろ選択肢が出てきますが、望む編成のスコアをつくるために、とりあえず…

『新規に作成』を選んで、『出版譜風』を選択。

と、普通の印刷譜風の楽譜にしてくれます。

『次へ>』

 

 

編成を選んでいきます。

左側のリストの中から楽器を選んで『追加>』を押すと、右の枠にに追加してくれます。

それを所望の順番に並べ替えることも出来ます。

『次へ>』

 

 

拍子、調性、テンポ、弱起を設定する画面が出てきます。

それぞれを選択しますが、これらはあとで変更することも、もちろん可能です。

『完了』を押すと…

 

 

曲のタイトルやサブタイトル、作曲者、編曲者、作詞者や著作権情報を入力する画面になります。

著作権情報というのは、楽譜の下の方に書かれているコピーライトの表示のことです。

これらはここで入力してもいいのですが、もちろんあとで入力することも出来ます。

ぼくはたいていここはスルーして、あとで書くことが多いですね。

『次へ>』を押すと楽譜が開くので、音符を書いていきます。

 

音を書いていく

音符を入力する方法は…

 

 

上のパレットに、各種音符が並んでいます。

それを選択して、マウスで五線の上で音高を選んでクリックすると、音符が入力できます。

このやり方を『ステップ入力』といいます。

また別の入力方法としては…

 

 

上下の矢印キーで音高を選びます。

テンキーで、音符の音価を選びます。

7が全音符、6が2分音符、5が4分音符、4が8分音符、3が16分音符…

休符を入力したい場合は、音符を入れて『Back space』キーを押すと、音符が休符に変わります。

この入力方法を『高速ステップ入力』といいます。

慣れるとこの方法が速いと思います。

音高を選ぶのにMIDIキーボードをパソコンにつないで入力する方法もあります。

重音やピアノの楽譜などを書くときには、これが便利かもしれません。

臨時記号ですが、半音上げるのには『+』キー、半音下げるのには『-』キーを押します。

また、数字の『9』を押すと異名同音に変換されます。

8分音符以下の音が続くときの連桁をつないだり切ったりするのは、『/』キーで出来ます。

 

いろいろな記号や標語

音符を入力したら、強弱などを書いていきます。

 

 

楽譜上をクリックしたり範囲を選択して、『発想記号ツール』で強弱などを選んで入力します。

速度標語やaccel.やrit.、発想標語や演奏指示(ミュートとか)、

またリハーサルマークなども、これを使って書いていきます。

リハーサルマークは、入れたい場所をクリックすると、自動的に順番に付番してくれて便利ですよ。

そして、アーティキュレーション。

 

 

マウスで音符を選択して、『アーティキュレーションツール』でアーティキュレーションを選びます。

ある範囲を選択して、その範囲内の音符すべてに、選んだアーティキュレーションをつける、

なんていうことも出来ます。

それから、スラーや松葉は…

 

 

『変形図形ツール』で入力します。

書きたい図形を選んで、マウスを使って書いていきます。

ほんの少し、コツが要るかもしれません。

 

こんなふうにして、楽譜を作っていくのです。

慣れるまでは少々面倒かもしれませんが、慣れたら手書きよりもずっと速いですよ。

 

それでは、続きはまた明日。