金管楽器のアンブシュア | フクロウのひとりごと

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愛知県在住のトロンボーン吹き、作編曲家、吹奏楽指導者。
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金管楽器のアンブシュアについては、これまでにもいくつか私見による記事を書いてきたのですが、

きょうはもうひとつ、思うことを書いてみようと思います。単純なことです。
 
こんばんは。
トロンボーン吹きで作編曲家、吹奏楽指導者の福見吉朗です。
 
 

リムの働き

楽器と奏者をつなぐもの、インターフェイス、それってマウスピースですよね。
では、マウスピースの働きって、なんでしょう。
もちろんいろいろあるのでしょうけど、リムについてひとつ言えば、
くちびるを、マウスピースの内側と外側に分ける、
ということがあると思うのです。
考えてみればあたりまえのことなのですが、でも、大切なことのように思います。
 

大切なのは

『現場が大切』、つまり、マウスピースの内側で起こっていることが大切だというのは、
いつか書いた気がします。
もちろんそうだと思うのですが、でもだからといって、
アンブシュアはマウスピースの中だけで完結するものではない。全然ない。
もっともっと広い範囲が働き合って成り立っているモノですよね。
そこで…
 

出入りの力

 
この記号?図?絵?のように…(雑な絵で申し訳ない…)
マウスピースリムの『中から外へ』、あるいは『外から中へ』という力、動きができていること、
あるかもしれません。
意味、わかりますよね。
ぼくはこれを『出入りの力』と言っています。
とくに調子が悪いときなどは、これが出来ていたりする。
フィリップ・ファ一カス氏が本に書いておられた『側方圧力』も、これの一種と言えるのかも…
部位や方向に限らず、こういう動き、ないのが理想的なのではないかと思うのです。
もちろん、あってもそれでもしうまく吹けているのなら、それはそれでいいとは思います。
 

出入りの力が働くのは

出入りの力が働いている時って、もしかしたら、内側を外側からコントロールしようとしている、
つまり、『遠隔操作』をしようとしている時なのかもしれません。
もしそうなのだとしたら、あまり効率のいい状態ではありませんよね。
現場(内側)のことは現場でコントロールするのがいい。
もちろんいろいろな要因があるでしょうから一概には言えないのですが…
 

バランス

さて、出入りの力がどこにもない状態って、ではどういう状態なのでしょうか。
それはきっと、バランスが取れている状態なのではないかと思うのです。
なんらかの筋肉の力を全然使わずにアンブシュアを成り立たせることは出来ないでしょう。
筋肉って、バランスだと思うのです。適度なバランス。
釣り合いと言ってもいいかもしれません。
バランスしているから止まって見える。
 
単純なお話のはずだったのですが、なんだか難しい書き方になってしまいましたね…
ここでも大切なのは、観察だと思うのです。そして、心地良さ。
もし今、心地良い状態なのであれば、アンブシュアのことなんか考えないのがいいと思います。
 
さて、『出入りの力』、どう思われますか。