銭湯で寛いでいた。

番台のオヤジが女将に交代していた。


気がつくと私ひとりになっていた。

閉店は何時かは知らないが、時計は23:59を指していた。

長い時間居たものだ。

そろそろ出ないといけない。


女将は席を外していた。

女将は大病を患っているという噂だが見た目は元気そうであった。


料金は入店時に済ませてあるから、番台に人がいなくともそのまま帰ればよいと考えていた。