「GUILTY NIGHT vol.2」

 6月2日にGIILTY NIGHTが終了して一息つく感覚もないまま言葉通り怒涛の仕事モードへシフト。色々な報告書から始まり管理者向けの講習のテキスト作り等の書類作成に追われる合間で週末の安中で行われたモントレーラリーの参加。直近だと大分県のオートポリス戦と滅茶苦茶なスケジュール。とりあえず今はオートポリス戦の会社向けのレポートも昨日書き終わったのでやっと一息つけたって所。
 まあ、忙しぶった所から始まってしまったけど、正直仕事に関してはどうでもよいのよ。とにかく6月2日にGIILTY NIGHTが無事終了して凄く楽しくて、凄く刺激的だったのを2週間経過してしまったけど振り返ることができるのがとにかく嬉しい。過去を振り返るのは必要。そして今後のTRAVISの活動は勿論、次に繋げる為にも。

 2002年1月に10代の後半から20代後半までベーシストとして約10年間所属したバンドを急遽脱退になった。脱退理由はともかくその当時の自分の意志とは反するものであったと記憶しているが、今や過去のことなのでそんなものはどうでも良い。とにかくバンドライフセカンドステージは個人としてバンドを始めた当初よりずっと長く続けられるバンドを演りたかった気持ちが強かったからなのか次の行動に出る前に全て答えは脳裏にあった。

「自分でバンドを結成して自分が歌えばいい」

 元々自身のバンドライフはヴォーカリストからのスタートでもあったので深くは考えず今まで演ったことの無かったヴォーカリスト兼ベーシストという形を取ることにした。そして2002年2月に「TRAVIS」は結成され2か月後の4月にライブデビュー。結成後しばらくはブッキングでのライブは少なくライブハウスやイヴェンターのイヴェント参加が多く時々自らイヴェントも主催した。その中のイヴェントの1つがシリーズ化を考えていた「GUILTY NIGHT」だった。しかしvol.1を開催した直後メンバーの脱退・加入を繰り返しバンド運営は落ち着かなくなった。メンバーが自分一人になった時もあった。更にホームグラウンドであった「前橋ラタン」も営業を停止してしまい気が付いたら「GUILTY NIGHT vol.1」開催から20年という月日が経っていた。

 今「TRAVIS」に関わってくれている方々の中で幸いにも素晴らしいイヴェンターが周囲に沢山いる。なので、あえて自身の主催イヴェントをやろうとは脳裏によぎりながらも中々行動には移さなかった。そうしたら今年の頭にACODISCOのTORUxxxさんとタキチが高崎でツアーを演りたいと背中を押してくれた。断る理由なんて全く無い。即快諾。そしてまずは場所。高崎CLUB JAMMER’Sのヒロキさんや、高崎のROCK BAR BEEのナオキさん、また元メンのタカシにも色々話を聞いて貰い最終結果としてはほぼ悩むこと無く高崎CLUB JAMMER’Sに決定した。次は演者。脳裏には決まっていた。「高崎で観たいバンド、高崎で魅せたいバンド」。

「DIRTY OLD DRUNX」
前年高崎CLUB JAMMER’SのヒロキさんのイヴェントCROSS OVERで共演をさせて貰った時に一目ぼれした。とにかく素晴らしく楽しいに尽きる。メンバーの馬場さんを介してコンタクトをした所予定がぎっちり詰め込まれている中なのに即快諾を頂いた。凄く嬉しかったよ。今回はGUILTY NIGHT前日の足利大使館公演と2日間堪能することが出来てオーディエンス視点からも充分と楽しませて貰った。今後も沢山沢山絡んでいきたいバンドだ。

「The STRUMMERS」
GUILTY NIGHT以前からもずっと自分の主催のイヴェントには出演して貰っていたのでイヴェント主催が決まった時はすぐ連絡をさせて貰った。STRUMMERSの群馬公演は前回のGUILTY NIGHTが最後だったので実に20年ぶり。岩田さんが亡くなってからもライブはたくさん観に行ってたけれど中々共演のタイミングもなくTRAVISとの共演も20年ぶり。そして4人のThe STRUMMERSとの共演は初めて。どうしても高崎で観たい、高崎で魅せたい気持ちが強かったバンドなので出演快諾を頂いたときは凄く嬉しかった。久しぶりの群馬公演自体も変わらないストラマーロックを感じることが出来た。勿論、ステージ上には天国から戻ってきた岩田さんの熱く唄う姿を感じることができたのは間違えじゃなかったと思う。

「THE PRISONER」
 ヴォーカルの潤一郎が病気での療養中、とにかく観たいバンドがTHE PRISONERだった。THE PRISONERはずいぶん前の足利公演で初めて観て惚れてしまってから自分の中では今やなくてはならないバンドだ。しかしBASSのタカシも一時離脱している状態でバンドの状況や活動のタイミングも中々見えない中だった。そんな中、自身の観たい、共演したい、高崎で魅せたい欲望を潤一郎に直球で伝えさせて貰った。潤一郎からは即快諾。しかも復帰一発目。感動、感謝。
 ここ数年THE PRISONERにとって高崎CLUB JAMMER’Sは馴染みのあるライブハウスでもあるし声をかけさせて貰ったタイミングもあるとは思うが、何よりもGUILTY NIGHTを選んでくれたのが嬉しかった。念願の復帰ライブ自体も笑顔のオーディエンス、涙目のオーディエンス、そして全身全霊全力のTHE PRISONERのメンバー。自分が主催で観たかったのはこの景色。そう思った。そして一生追い続けるバンドだと改めて実感することが出来た。

「ACODISCO」
TORUxxxさんのプレイを初めて観たのは1993年スタークラブ在籍時のRISKY GAMEツアーの前橋公演だった。その後スタークラブを一時離脱しLONDS OF THREEを結成した時も何度も観に行った。とてもテクニカルでハチャメチャでアグレッシブなギタリスト。大好きなギタリストでありヴォーカリスト。なのでスタークラブに戻ってきたときは凄く嬉しかった。また現在も変わらずスタークラブに在籍しているのもリスペクト。そんな中、現状に留まらないTORUxxxさんのユニットACODISCOも変わらず刺激を受けていたので今回話を貰った時はワクワク感が止まらなかった。しかもACODISCOという名前ながらもERECTRIPPER。どんなステージになるのかと思っていたツアー初日でのGUILTY NIGHTだったが「刺激」「衝撃」「事件」だったね。自分もバンドや音楽に端っこで携わる人間としてコメントとしてはアマチュアすぎるかもしれないけれど「音」が溢れ出る感覚。今まで観たことの無い世界観。言葉では伝えきれない様な素晴らしさを感じることが出来た。

今回はDJ参加のDJ WOLFことヒロキさん、KAZUさん、TOSSYさんとFOODで参加をしてくれた鹿鳴館さんにも色々な協力をして貰った。勿論高崎CLUB JAMMER’Sにも色々迷惑をかけてしまいながらも良いイヴェント開催の協力を惜しまずしてくれた事にほんと感謝。また今回のイヴェントのアナウンス活動として各演者の方々や、ひろにゃサンを始め色々な方々に都内、関東内にフライヤーを時間を惜しまずバラまいて貰ったのも凄くありがたかった。更に直前のいきなりの依頼に快諾してラジオに出させてくれたJUNさん、MIKIさん、MIKAKOさんにもありがとうです。全ての方々に感謝の気持ちでいっぱい。
そして今回GUILTY NIGHTを開催して改めて思った事。

「損得勘定の無い、素晴らしい空間」

自分はそれが作りたかったんだと、改めて実感した。今回イヴェントを主催するにあたり正直色々不備はあった。様々色々と落ち度もあった。ただそれでも賛同してくれたすべての方々のおかげで開催することが出来たのは感謝しかない。主催としての今後の景色はまだ見えてこないけれど、次回行う時も変わらずそんな気持ちで演りたいと思う。ほんと今回のGUILTY NIGHTに関わってくれた方々ありがとう。感謝します。大好きです。Cheers。

GUILTY NIGHT主催 SATORU TRAVISこと矢内 智