ククーシュカ ラップランドの妖精 [DVD]/アンニ=クリスティーナ・ユーソ,ヴィッレ・ハーパサロ,ヴィクトル・ブィチコフ

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第二次世界大戦中、フィンランド北部のラップランドでフィンランドとロシアが戦争をしているなか、軍に背き死刑扱いになり、岩場に鎖で繋がれ置き去りにされたフィンランド男と、秘密警察に連行されるロシア人の男が、夫が戦争で帰って来ないサーミ人の若い女と暮らす事になります。

それぞれ言葉が違う3人が湖の畔のボロい小屋で生活を始めるという設定が、すごい発想だなと思ったのですが、ヨーロッパのような多言語圏であれば、ありえない事ではないのかな。しかも英語のような共通言語を持ってない3人なので、まったく会話が成立していない。コメディではないのですが、なんだか可笑しいんです。

男2人は敵同士なので、ロシアの男はフィンランドの男を殺そうとして争いになります。女はそれを見て、「そんな元気があるなら働いて」って言うのですが、いつの世も、女はしっかりしていて、どの国の男も本当にバカだなって・・ なんか恥ずかしくなりました。

3人は原始時代並みにシンプルな生活をする中で、お互いを理解していく。食べる、食べるために働く、寝る、そして女の本能的な欲求まで描かれています。sの生活は一見ほのぼのしているように見えます。でも映画の中の景色は抑え目な色で撮られていて、そこから戦争とは一見 隔離された場所で生活していても戦争という残酷な背景があることが伝わってきます。とても静かで心に響く映像なんですよ。



3人が住む手作りの小屋、質素な食事、湖から水を汲む姿、雪を踏みしめる音、人間が暮らしていくには十分モノがあって、僕はどれだけ無駄なモノを食べ、身につけているのかを改めて気づかせてくれます。豊かな暮らしが悪い訳ではないですが、ちゃんと大事な事に気がづける自分でありたいなってしみじみ思いました。