こんにちは。りょうたろうです。
関西地方の各塾が,合格実績の第1弾を公表していますね。
N
92 ・ 64 ・ 60 ・ 52 ・ 10
81 ・ 57 ・ 27 ・ 36 ・ 5
94 ・ 32 ・ 61 ・ 28 ・ 65
?? ・ 27 ・104 ・ 22 ・ 8
西 246・128 ・142・104 ・58
(42) (23) (20) (??) (14)
149 ・ 86 ・112・ 37 ・ 33
131 ・ 60 ・ 46 ・ 45 ・ 14
(31) (23) (20) (??) (5)
※()は女子の人数
昨年比で見ると,今年は,が
実績を大きく伸ばしていらっしゃるようですね。
実際,小6の際,のトップ層から
に移られた方が結構いらっしゃいましたので,
特にの人数が増えるだろうな,とは思っていました。
さて,塾を選ぶ際,まず真っ先に目に付くのは,
「合格者数」と「合格率」ですね。
もっとも,これらは,ある程度の指標にはなりますが,
個人的には,それだけをもとに,塾の優劣を決めたり,
塾選択をすべきではないと感じています。
まず,合格者数。
確かに,ある最難関校の合格者がいない,あるいは少ない
ということは,
その学校向けの授業をやっていない,
ということを意味します。
そのため,塾に「合格者」がある程度存在すること自体は,
大事なことです。
ただ,個人的には,
合格できる生徒さんは,正直,
どこの塾のカリキュラムでも合格できると思います。
というのも,「最難関校」に合格するために必要な勉強の
内容は大体決まっています。そして,合格に必要な勉強内容に
対する各塾のカリキュラムも,正直それほど違いがなさそうです。
そのため,最難関校の合格者数については,
「その塾が,生徒さんを合格させた。」という要素よりも,
「その塾に,合格できる素質のある生徒さんがどれだけ在籍したか」
という要素の方が強いような気がします。
もちろん,それぞれの生徒さんと塾との相性はありますので,
どの塾でも違いがない,というわけではありません。
塾選びは非常に大事です。しかし,だからといって,
合格者数が絶対的な指標にはなるわけではないと思います。
また,「合格率」も,それほど重要な指標ではないと思います。
そもそも,「合格率」は,いわゆる持ち偏差値よりも高い学校の受験,
いわゆる「冒険的受験」を認めなければ,容易に上げることができます。
実際,塾の立場からすれば,
偏差値が高く,合格確率が低い学校を「冒険的受験」させるよりも,
同日試験日の,より偏差値の低い学校を「安全に受験」させる方が,
合格実績が伸びるのです。
また,実際合格を勝ち取るのは,最終的には「生徒さん」の素質の力です。
ですので,合格率の高低で,必ずしも塾の優劣が決まるわけではなく,
また,それゆえに塾の選択肢が定まるわけでもないと思います。
結局,塾は,
ご家庭の環境,生徒さんの性格,合格目標などの観点をもとに,
その塾との相性(これは,人間関係のみを指すものではなく,
「子ども」の力を伸ばすうえでの要素全般を指す)により決めるべきかと
思います。
ですので,
これから塾を選ばれる方は,
子どもさんをよく見ていただき,子どもさんにマッチした塾はどこかを
じっくり考えていただければと思います。
他方,近く中学受験に挑まれる皆様,
合格を勝ち取るのは,塾ではなく,子どもさんです。
もしかしたら,これまで通ってこられた塾に
ご不満もあるかも知れませんが,今それを疑っても,
試験に心理的な悪影響を及ぼすばかりで,
百害あって一利なしです。
これまで,子どもさんと一体となって,
「塾で十分な力を付けることができた」と
(今のところは)強く信じたうえで,
ぜひ,試験で力を発揮できますよう祈っております。
※なお,私は,塾の回し者ではありません。