前回の続きで、奈良県の古墳巡りについてです
奈良県天理市杣之内にある杣之内古墳群を、レンタサイクルで回りました約80基ある古墳群です
今回は、この杣之内古墳群から4基をレポートしますね
東乗鞍古墳に行った後、すぐ横にある西乗鞍古墳を見学墳丘100mを超える前方後円墳です
まず西乗鞍古墳ですが、道もあり見学可能です
見た目は森ですけどね
西乗鞍古墳は、墳丘約118mの前方後円墳で、掘割も含めると全長約190mになります
5世紀末の築造
墳丘に上がる道あり
写真左側の平坦な部分には、周濠と外堤が埋没
前方部から後円部を見たところ
墳丘裾は、土取りで改変されていますが、墳頂は徒歩で見学できる状態です
後円部から前方部を見たところ
後円部に横穴式石室があると考えられており、ミューオンによる内部探査だと長さ約7mの空間があったそうです
西乗鞍古墳から、北西へ自転車で薬3分のところに、焼戸山古墳という前方後円墳があります
墳丘が約150m級だった可能性があると指摘されていて、そうなると西乗鞍古墳よりも大きいということになりますね
とは言っても、前方後円墳は見当たりません
資料によると、建物のあたりが前方部、写真右側のあたりが周濠かと考えられます
正式な調査はされていませんが、周濠痕跡状の地割から推察すると古墳の全長は約212mなんですよ古墳が残っていたら、また杣之内の景色が変わっていたでしょうね
焼戸山古墳の南にあるのが、小墓古墳
改変されていますが、約90mの前方後円墳で、西乗鞍古墳に後続して造られたと考えられています
多量の埴輪、周濠、外堤あり
小墓古墳から少し北にある、保昌塚古墳
直径16.8m、高さ4mの円墳
未調査ですが、横穴式石室と石棺があるという記録が残っているようです
触ると祟るとの言い伝えもあり、だからこそ古墳が守られてきたのだと思います
祟りに感謝します
あれっ、なんかおかしいですね
これで今回の杣之内古墳群見学は、無事終了です
レンタサイクルがあるので、車がない方にもオススメですよ
(参考文献)天理大学附属天理参考館・天理市教育委員会「杣之内古墳群」2021年