いつもは古墳巡りのお話を書かせていただいているのですが、今日は話題の蛇行剣見学レポートを載せますね
「特別公開 富雄丸山古墳の蛇行剣」
会期・3月30日(土)~4月7日(日)
会場・奈良県立橿原考古学研究所付属博物館
フラッシュ無しなら撮影OK
商用ではないブログなら掲載OKという許可をいただきました(慌てて撮影したので、ピント合わせを間違えていますけど
)
3月31日の昼間に、1時間少々建物の外まで並び、やっと蛇行剣に辿り着けました
蛇行剣は237cmですが、把(つか)と鞘(さや)を含めたら285cm
大混雑なので「進んでください」と言われ、ゆっくりは見ていないのですが、やはりこの大きさにはビックリ
会場内説明版
新聞で「蛇行剣は、刀と剣の両方の特徴を持つハイブリッドなタイプ」というのが報道されていました
どこがハイブリッドなのか、すごく気になっていました
黒漆が塗られている黒い部分に注目してみますね
楔形把頭は鉄刀、把縁突起は鉄剣に見られる特徴
この2つを組み合わせているので「ハイブリッド」なんですね
その逆である鞘尻側に石突(鐓・とん)があり、長さは18.5cm
剣を立てて置いた時に、鞘尻が直接地面に触れないようにするためのものだと考えられるそうです
鞘に入れて285cmあるものを持って立つなら、身長400cmくらいある巨人だとちょうどいいですね(笑)
でも、巨人はさすがにいないので、祭祀用として形上つけたということになるのだと思いますが
いやいや、もしかして巨人がいたのかも
後ろに大行列があるので、逆側から1枚撮影して会場を後にしました
公開は7日までで、土日はまた混むかもしれませんが、素晴らしいのでおすすめですよ
蛇行剣の後、天理市の西山古墳でまったりしました
前方後方墳に前方後円墳がのるという特徴的な古墳ですが、蛇行剣もそうですし、奈良は個性的な遺物や古墳が多くて超楽しいですね
またゆっくり行きたいと思います
(参考)1.毎日新聞「刀と剣の特徴共存」2024年3月27日
2.奈良県立橿原考古学研究所、奈良市教育委員会「特別公開 富雄丸山古墳の蛇行剣」会場配布物