今日の古墳旅は、千葉県です富津市絹の絹横穴群に行ってきました
JR大貫駅から東へ2km少々の丘陵斜面にある、2支群11基の横穴墓群です
横穴群の看板、その右手に山に入る細い道があります
横穴墓には数分で到着
1号横穴と10号横穴に文字が彫られていることで知られています
こちら1号横穴絹横穴群は高壇式で、1号横穴の玄室の高さは1.4m。どの横穴墓も、玄室が1.4m前後の高い位置にあります
1号横穴は、横穴全長(底面)5.2m羨道の高さは2.06m、立ったまま見学できます
羨道両壁に文字があり「偽銘でなければ大きな意義がある」そうです
向かって左側に許世、大同元年と彫られています
許世は「コセ」、イコール豪族の巨勢氏を意味し、大同元年は806年のことを指します
資料によると、806年に築造されたものかどうかはわからないとのことですこの時代だと、高壇式の最盛期は過ぎていますよねぇ~
向かって右側の羨道壁にも古世、大同□年の文字が
古世も「コセ」を意味します
おお~っ
10号横穴ですが、こちらにも文字がっ
10号横穴は、全長(底面)は5.43m
玄室の長さ&高さは、1号横穴と同じ玄室床の高さは1.3m。
向かって右側の壁に注目です
木は「キ」と読み、イコール豪族の紀氏を意味すると考えられていますガッツリ彫られていますね~
コレ別の横穴墓ですが、羨道から外に続く大きな溝は、墓道でしょうか
はっきり残っていました
高壇式という房総特有の形態と文字、この2点が見どころでした
夏はヤブ蚊に襲われそうな場所なので、行くなら今がチャンスかもしれません荒らさずに見学しましょうね~
(参考文献)千葉県教育庁文化課「 千葉県記念物実態調査報告書 昭和48年度~昭和53年度」1980年3月