前回の続きで、長崎県の古墳巡りについてです
諫早市小長井町の丸尾古墳を見た後、有明海に突き出た台地の先端部まで歩きました
次のお目当ては、線刻画があることで知られている、同じ小長井町の長戸鬼塚古墳です
海岸に向かって歩くような感じなのですが、google mapだと違うところにピンが立っています(2022年11月22日現在)
径17mの円墳で、6世紀末の築造
※1998年度の資料をもとに、数字データを記載します
横穴式石室があり、複室構造
石室全長11.3m、南東に開口
手前の前室と、奥の玄室に線刻画があります
まずは前室にお邪魔させていただきます
前室の西側、腰石にクジラなどの線刻画があるのですが、線刻図のパネルが置いてあることにびっくり
線刻画のすぐ横にパネルを置いて下さっている石室は、なかなかないです
ありがとうございます
赤線囲みがクジラの線刻画なのですが、クジラより左はわかりにくいです船のようですが、資料には判読できないと書いてありました🚢
頭のへこみや尾鰭の形がクジラの特徴だということなのですが、写真にすると見えにくいですね
玄室は、長さ4.6m、最大高3.2m
東側の腰石右肩に、鋸歯紋などの線刻画があります
とにかく後世の落書きが多すぎて、判別しにくいのですが、ギザギザの鋸歯紋は確かにありました
もうほんっとに落書きはやめて欲しい~貴重な文化財なんですよ
大きな石室なので、生活の場として使われていた時期もあるようです最大高3.2mの天井には、黒いススがあり、焚火の跡です
今回の目的は、クジラの線刻画を見ることでした古墳時代の人がクジラを捕るのは難しいと思いますが、知っているからこそ描いているんですもんね
クジラといえば、昭和の給食メニュー・クジラの竜田揚げを思い出します私も、小学校の時に食べた記憶がありますその他、揚げパン、カレー、ソフトめんとかもありましたまた食べてみたい気がします
(参考)小長井町文化財調査報告書第 1集 長戸鬼塚古墳 -修復整備に伴う発掘調査- 1998 長崎県小長井町教育委員会