前回の続きで、大阪府柏原市の古墳巡りについてです
高井田横穴公園内の横穴で、第2支群2号横穴を見ました
ここも柵があり、入ることは出来ませんが、中の様子は見えます
横穴の中を拝見させていただきます
ここにも、壁や床と一体になっている造り付けの石棺が
柵越しの撮影なのでうまく撮れなかったのですが、右にもうひとつ小ぶりな造り付け石棺がありました。
2号横穴からさらに丘陵を上がり、公園の一番高いところに位置するのが、この高井田山古墳です
円墳で径22m、5世紀後半の築造
墳丘上に、横穴式石室を覆った見学用の屋根がありました
看板がある南側から中を見てみましたが、曇っていてハッキリ見えなかったですう~ん、中から拭きたい
もう1~2歩右が羨道にあたる部分です
石室内の埋葬の様子が再現されています
西側に男性、東側に女性を埋葬した木棺があったと考えられており、夫婦だった可能性が高いようです
写真の左奥にある甲冑は男性、東棺に納められていた渡来品の火熨斗(ひのし、またはうっと)は女性の副葬品火熨斗は古代のアイロンで、国内での発見はごく少数です
古代のアイロンは、ひしゃくみたいな形です
柏原市立歴史資料館に展示されています
北側からガラス越しに見ましたが、こちらのほうはあまり曇っていなかったです
石室や副葬品、埋葬形態などから考え、百済文化の影響を受けた人ではなく、百済の人が埋葬されていると考えられています
海を渡ってきた朝鮮半島の人たち、すごい勇気です今は飛行機がありますが、当時は命を懸けた船旅私だったら、ビビリなので船に乗れないです
古代人の行動力にはパワーがありますね
(参考文献)柏原市文化財概報1995-Ⅱ 高井田山古墳(本文編)1996年3月 柏原市教育委員会