9月末に、大阪府柏原市国分市場にある松岳山古墳を見てきました今年7月に新しい冊子が出ています
雨が降りそうで、空が真っ暗早くしなくちゃ
最寄りはJR高井田駅。レンタサイクル(200円)で駅から10分くらいで到着
まず国分神社の社務所に行き、古墳見学の許可をいただきます許可が必要です
松岳山古墳は、前方後円墳で墳丘長さ約130m、外周施設含めると約155m古墳時代前期の築造
後円部に上がらせていただきます
ええ〜っ。後円部に、組合式石棺と立石が2枚残っています
こちらは南側の立石ですが、珍しいですね
立石は、高さ2.3m、幅1.4m、厚さ15㎝
こちら北側の立石。
高さ1.8m、幅1.4m、厚さ11㎝
石棺の主軸上に2枚の石が立っている、不思議な光景です
石棺は細長い台形状で、北側が太くなっています蓋石は全長4m。南側のみに突起がつきますが、今は破損
2枚の長側石の両端にも突起があるようです。
短側石の両側には、小室状の空間が見れば見るほど面白い石棺で、ハイクラスな人のみが使う長持形石棺の原型になったと考えられています
地表に薄い板石を積み上げ、石棺を覆う形で造られた積石塚のような石室があったそうです
類例がない石室で、資料には謎だと書かれていました
こちら南側ですが、立石も謎穴が開けられていますちなみに、北側の立石には、上下2か所に穴があります
元々は直立していたと考えられています
大きさ比較のためにプリッツを置きましたw
立石の目的ですが、①中国の墓碑を模倣した説、②石棺を降ろす際に軸となる木材を通した説、③立石が石室の南北壁面となり、円孔は石室内をのぞくためという説、④船の形を模倣した説など、色々な説があります
特徴的な石棺と謎の立石。古墳の『ナニコレ珍百景』があれば、ここは入ると思いますね
とにかく蚊が多いので、夏以外の訪問がいいですよ~
(参考文献)史跡誕生100年 高井田横穴と松岡山古墳 柏原市立歴史資料館 2022年7月2日