前回の続きで、三重県津市安濃町の古墳巡りについてです
双方中方墳という特殊な形の明合古墳を見た後、次に見たい平田12号墳に向かいました
明合古墳には5基の陪塚があるのですが、4号陪塚の横に、平田12号墳という円墳があります
※4号陪塚は、柵があり入れませんが、一辺16×15mの方墳です5世紀前半の築造
平田12号墳、7世紀中頃の築造移築復原。
移築となると少し残念かな~と思ってしまいがちなのですが、そんなことはないんですよ
この古墳は、移築してでも絶対に残すべき古墳
塼槨(せんかく)式横口式石槨という、県下唯一の特異な石室があるのです
厚さ14㎝のレンガ状の砂岩材を積み上げた石槨で、さらに開閉できる扉の跡があり、かなり特別な感じ
奈良県の塼積石室と類似している点が指摘されています
平田12号墳から徒歩で30分、腰が痛くなりそうです
大名塚(おおなづか)古墳に向かいました
道路から白い看板が見えるので、目印になるかもしれませんね
径23m、高さ4mの円墳6世紀後半の築造
南西に開口する横穴式石室があります
ですが
えええーっ天井石に亀裂があるそうで、立入禁止の看板がっ
30分歩いてきたのに…
新幹線代かかってるのに…
柵越しに撮影
石室全長8.95m。玄室長さ4.55m、幅1.9m、高さ2.9m
使われている石で、最大の巨石は2トンと推定。すごっ
地上より数m高い位置で2トンもの巨石を動かし、巨大な天井石も水平に架構するという高度な技術がここにあります。
一体誰がこんなことを
ゴレンジャーが造ったのかな(←古い)
さて、また歩いて次の古墳群に向かいました
~続く~
(参考)安濃町史 通史編 安濃町 1999年10月30日