前回の続きで、奈良県の古墳巡りについて書きます
箸墓古墳で葺石を眺めて充電した後、天理市・龍王山麓にあるヲカタ塚古墳に向かいました
30分くらい歩いて到着しましたが、この日はこれでもうグッタリです
手前にあるため池が「カマトギ池」で、古墳が「ヲカタ塚」なのですが、名称が難しいですね
全長約55mの帆立貝式古墳、または全長120mの前方後円墳説あり
あ~、残念入墳禁止
時代特定が難しいようですが、6世紀代の築造だと考えられています
ここから龍王山に入ります登山される方も多いようですが、私の目的は龍王山古墳群です
山の古墳はやぶ蚊が多いので、冬に来てみようと昨年から計画していました
ヲカタ塚古墳から山に向かって歩き、左に進みます
古墳が600基以上あるという、ワクワクの古墳群です
こういう円墳+墳丘無しの横穴墓が分布古墳時代後期から終末期にかけて築造された後期群集墳です
横穴式石室が埋まり気味、または半壊、全壊だったりします
入ることができる横穴式石室も多くありました
古墳地図は持っていたのですが、数字が小さすぎて読めず、これ何号墳かわかりません
今回は、この円墳を「ギリギリ古墳」と呼ばせていただきます
なぜかというと。
山の急傾斜に造られており、足を踏み外すと真っ逆さまに谷に落ちるという、ギリギリの位置なんです
こんな急傾斜に古墳があると、後世の古墳オタクは困ります下を見ると怖いぃ~
石室は天井が高く、立ったまま入室できました
あれっ?奥壁がない?
抜かれたのでしょうか
両袖式かな。ここの古墳群の特徴ですが、石室長めです
登山中の人にお声をかけていただき、「あなた、古墳見たいの?古墳って、そこの洞窟?」って聞かれました
特に興味のない方から見たら、古墳の石室って洞窟なんですね(笑)
そういうお喋りも楽しかったですありがとうございました
(参考文献)
天理市埋蔵文化財調査概報(平成12年度・国庫補助事業)柳本立花遺跡 ヲカタ塚古墳 2001 天理市教育委員会