今回は、12月に訪問した広島県庄原市川西の唐櫃古墳について書きます
ここは、私的にちょっと疑問がある前方後円墳まわりは山だらけという立地です
住みにくそうな山間部に前方後円墳?
貴重な遺物が発見されていますが、こんな場所に相当な首長がいた?
気になったので、自分の目で確認してまいりました
橋を渡り、丘陵を10分少々登ります
橋の向こうに熊捕獲用の檻があり、エサが置かれていました
お腹は空いていましたが、入らないようにしました
6世紀後半築造
全長41.4m(現地看板より)
うーん、美しい
石室全長13.1m、高さ2.5m広島県北部では最大規模
右側にうっすら立柱が見えますが、これは玄室を羨道を区画するためのもの。
石室としては無袖式
天井石5枚
石を割った時の箭(や)の痕があるそうです
全国で本古墳を含め4例しかない山梔形空玉、鉄刀で使われたと考えられる吊金具など、珍しいものが見つかっています
この時代に高額納税者ランキングがあったら、ここに葬られた人が市で1位かも~と思うほどのリッチ臭がしました
近くに古墳時代の製鉄遺跡もあるので、産業で盛り上がっていた地域なのかもしれませんね
参考
庄原市文化財調査報告書10 広島県史跡唐櫃古墳 広島県庄原市教育委員会2000