前回の続きです
上円下方壇(象鼻3号墳)を見たくて行った、岐阜県養老郡の象鼻山古墳群
丘陵上70基の古墳の中で、一番高所にあるのが象鼻山1号墳です
前方後方墳で、全長約40m3世紀後半の築造
象鼻山3号墳から象鼻山1号墳の南側に目を向けると、前方後方墳の後方部がチラ見え
丘陵の南端部最高所です
山の上に古墳を造る場合、地形を利用していることが多いのですが、ここはひと味違います
「一度山頂を平らにしてから盛土で造成」「8段階の築造工程」という、気合いを入れた土木事業が行われているんです
当時の(株)古墳土木の皆さんは、すごく頑張ったと思います
後方部に上がらせていただきました
後方部大きさ、23.83×26.55m
右奥にうっすら象鼻山2号墳(方墳)も見えます
絶景~
濃尾平野側から見ると、この古墳は110mの比高にあり、平野からの見栄えを意識して造られています
前方部から後方部を見たところ
後方部の埋葬施設は、箱形木棺。中国華北産の鏡、琴柱形石製品などの副葬品あり
前方部右側の森に、チラ見えしていた象鼻山2号墳
1辺約20mの方墳ですが、ここの70基中34基は方墳円墳も33基あります。
この時は、1泊2日の古墳旅で全然時間がなく、岐阜グルメを堪能できず残念でした
美味しいものを食べ損ねたので、自分で作ってみました。パエリヤ風ご飯です
直径約20mのこんもり円墳をイメージしました
これでやっと心が落ち着きました(笑)
【参考】月刊考古学ジャーナル1998-1 象鼻山1号古墳第2次調査の成果 宇野隆夫