行ってきました

土日を使ってライプチヒ~ドレスデン
ベルリンから急行を使うと2時間以内で行けちゃうのですが
安くあげるために
SchonesWochenendeを使っての鈍行旅。

ドイツのどこにでも行く事できて
土日だけ、最大6人まで鈍行のみ使用可能。
青春18切符のような物かな…

9時出発
お弁当はルッコラたっぷりのサンドウィッチ、
洋梨と桃(最近はまりまくっている…)を買い込み乗車。
久々の電車の旅、車窓から見える景色はのどかで
広大で、あぁベルリンを出たな
とひそかに感動。
デッサウで乗り換え、ライプツィヒ到着
退屈する事もなく、
意外にすんなりと着いた。


ほとんどガイドブックも読まず、地図ももらわず観光。
昔なら考えられない事だけど
やっぱりコナレちゃってるのかナ…

ライプツィヒの中央駅はヨーロッパ最大級と言われるだけあって
大きい!いろんなお店が入っていて
まわっていたら1日つぶれてしまいそう。
この中央駅から歩いて行ける範囲だけでの行動となったが、
ほとんどの名所をまわれたのではないか
という感じ。駅周辺に密集している。

石畳の感じとか、建物の高さとか道のいい感じの狭さとか
ベルリンと違う
とまたまた感心。
観光地っぽいっちゃあ観光地っぽいけど。
詳しく知りたい方はコチラを… って説明放棄。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%97%E3%83%84%E3%82%A3%E3%83%92

お昼に軽くブルストを食べ
その後に、大昔に時間が止まってしまったような
(ヨーロッパはそんなんばかりだけど)
いい感じの雰囲気のカフェで
ケーキをいただく。
よくよく見るとこの店の内装のモチーフに
やたらとドラキュラが使われている。
そういや、ウエイターもドラキュラっぽいな…


数時間も歩き続けると、そろそろ飽きる。
飽きるのはやっ!
なんだ、このコナレ感は!?
かわいくないなぁ 私。



夕方にライプツィヒを後にして、
ドレスデンへ。

もう、すっかりコナレ気分なので
もちろん宿の予約なんてしていませんー!
夜8時頃到着して、目星をつけていたユースへ。

満室と断られる…
大丈夫、まだまだ余裕。

次のホステルへ電話、断られる。

その後、別のホテルを目指し、
しとしとと雨のそぼ降る中、街をさまよう。
ホテルを訪ね歩く事3件…

全て断られる。

これが最後と辿り着いたホテルで
ゲイっぽい
とてもとてもやさしいレセプションの男性に泣きついて
その他のホテル10件ほどに電話してもらったが
全て満室。
近郊のマイセンのホテルにも電話してもらったが
満室。

ま、じ、で、や、ば、い


冷や汗止まらなくなる。


聞いたところによると、
この週末、ドレスデンでは建都800年記念かなにかの
お祭りのため観光客でいっぱいなのだそう。

しらないよそんなの!

途方にくれるとはまさにこの事。
ツイてないとはまさにこの事。

コナレ感、吹き飛んだ。


もう、こうなりゃ、
ベルリンへ帰ってしまおう!仕方ない!
と一路、中央駅を目指す。


エルベ川から見るドレスデンの景色はとても美しく
ドナウの夜景を思い出させる。
そして今夜は花火が盛大にあげられるらしく
淀川の花火を彷彿とさせる、川とたくさんの人。


駅へ急ぐ私たちの足を止めてしまった罪な美しい花火。
相当近かったらしく、
心臓をパンチする振動と、せまる火の花たちに
圧倒されて見入ってしまった。
花火は日本だ!と決めつけるなかれ
本当に美しい花火だった。

ネゴシックス風に
花火(音符)がせまっってくるようー
とついつい叫んでしまった。


すっかり遅くなって
駅に着いたら、もうベルリン行きの電車はなかった…
それどころか、電車がほとんど走ってない
という感じ。


野宿決定。


冷たい雨が降る夜
寝袋も持たずに

野宿決定。


とりあえずまだ開いているバーガーキングで
夜中まで寝てみる。

それも追い出され、

なんと駅からも追い出され

(この時、シッシッという感じで追い出した駅員…わすれねーぞ!)

同じような境遇のバックパッカーたちが
寒い駅の構外へ追い出され、顔を見合わせ失笑しあう。


野宿するには、この地面は冷たすぎるよう。
雨は冷たすぎるよう。


泣きそうになりながら
思案して、歩いてみる。

駅のすぐ近くに高級そうなホテルが見える。
私には用はないよね…
と、はなから数に入れていなかったけど

そうだ、とりあえず行ってみよう!
ロビーで夜を明かさせてくれるかもしれない!

奮起して、レセプションへ行って価格を聞くと
思ったより安い!!
背に腹はかえられません
なんてったって、
一応、
女の子だし!

決まり!泊まり!

あたたかい部屋に入り
清潔なベッドと、
テレビとやさしい明かりにありつけたとたん
トロンとしてきた。
せっかくの素敵ホテルライフを満喫したかったのに
シャワーを浴びたら
気を失っていた。

起きたら朝。
くそーぅ


朝食はバイキング。

もう、乞食みたいに
うろついてお皿に盛って、がっついた。

せつない…

だって、ずっとろくな物食べてなかったんだもの!!




川の存在する街というのは美しい。
ドレスデンも例に漏れず美しい。
エルベ川の川沿いに座って、ぼーっと旧市街の建物を
眺めていると幸せな気持ちになる。

ドレスデンってこんな街… またも説明放棄
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%87%E3%83%B3

しかし、今日もやっぱり800年記念のお祭りで
異常な人の数…
マラソンの応援のように沿道にたくさんの人が
集まっていたので
何が始まるんだ?
と、かなり長い間待ってみたが
時々、ママチャリに乗ったオッサンが通って
なぜか拍手されているくらいで
一体なんの応援なの!?
結局、知ることができぬままとなった。


橋のたもとに、大きな蚤の市が出ると聞いて
楽しみにしていたのだけど
祭りのせいか、開催されていなかった。


やっぱり飽きてしまって、
夕方にベルリンへ帰る事にした。

ベルリンがちょっぴり恋しくなる。
変なの。


ドイツの電車はきちんと来るというイメージだけど
それは日本の比じゃないです!
つまり、他の国に比べたらマシかもしれんが
日本に比べたらヒドいという事です。

鈍行の連絡を続けて帰らなければならない私たちは
ひとつ電車が遅れると全てのスケジュールが狂って、
しまい
本当なら3時間くらいで行く所を6時間もかけて
帰って来た。
聞いたこともない、人のいないローカルなドイツの駅を
乗りついで、
ここで電車が終わったら

野宿→凍死しかけ

と、恐い妄想をしながら結局ベルリン行きの最終で
到着する事ができた。

冬とか、どうするんだろう。


すっかり日が暮れて、乗客は私たちだけの車内。
ちゃんと着いてくれよ、
とドキドキしながら窓からドイツの田舎の景色を眺める。
少し顔を出して夜風にあたる。

気が遠くなりそうなほどに続く広い大地の上に、
深く黒い森の影。
明かりはほとんど無く、寒く、まるで死後の世界だ…

今、ここに捨て去られたら
大泣きするでしょう。
泣いて泣いて泣きつかれて寝て、
朝をむかえるのでしょう
無事だったら…

なんだか、すごく恐くなって
誰かに抱きつきたい気分。



夜中にベルリンに到着。

ハウプトバンホフは温かく、明るい。
道のシャイセ(犬の糞)すら懐かしい。


ただいま、ベルリン!