HertzLihueAirport
2016年07月

ハワイ往きの準備として、レンタカーの手配は一番最後にしていました。
滞在先を予約して、飛行機の予約をして、期限が切れていればESTA・・・
全て決まった後、レンタカーの手配。

なぜ最後だったのかというと、レンタカーの予約で、手配で断られたことがなかったからです。
用意できないと言われたことがなかったからです。

ところが、今回ばかりは大変でした。

予約お願いのメール(ハンドコントロール専用のアドレス)をすると、翌日に返信。
いつもはこれで予約完了なのですが、予約の内容にビックリ。


メールには・・・

「現在、リフェ空港にてハンドコントロールが装着可能な一番小さいお車タイプはMidsizeSUV(Q4)クラスとなります。」

これはジープのような車で、車高の高さによっては自力で乗り降りできません。


私の方から車種の変更をお願いしました。
「予約頂いた車種MidlesizeSUV(Q4)クラスですが、以下の理由により変更をお願いします。
私は車椅子で自力では歩くことも立ち上がることもできません。
そのため、車高・座席位置が高い車種には、補助なしでは車に乗り込めないのです。
ひとりで運転することもあるので、補助なしで乗り込める座席位置が高くない車種をリクエスト致します。

上のクラスになっても構いませんので、セダンタイプに変更して頂きますようお願い致します。
車種選定のための情報が少なく、申し訳ありませんでした。

以上、よろしくお願い致します。」

Hertzからは
「現在、リフェ空港店舗で取り扱いのあるハンドコントロール装着可能な車種クラスが、
5名乗りMidSize SUV(Q4)もしくは、7名乗りのLarge SUV(T)、7名乗りPrem Extra Capacity SUV(T6)のみとなっております。

リフェ空港店舗ではセダンタイプでハンドコントロールが装着できるクラスの取り扱いが現在なくなってしまったため、現地に現在の予約で車高が低めのお車をご希望とのリクエストは入れることができますが、確約が出来ない状況でございます。

大変申し訳ございませんが、セダンタイプをご希望の場合、弊社ではご用意が難しい可能性が大きいのと、弊社ではキャンセル料金をいただいておりませんので、他社様にも当たっていただいくのも一つの手かと思います。」

こんな答が返ってくるとは・・・、がっかりです。


その後もやりとりが何度も続きました。


結局のところ、Hertzの規定が改定されたことが問題でした。

「今年の4月まではほとんどの車種タイプにハンドコントロールを装着可能でございましたが、2016年4月以降に米国ハーツがハンドコントロール装着可能な車種の規定を改定し、アメリカでハンドコントロールを付けることが出来るセダンタイプはCamry/Altima(F6)、Hybrid(E)クラスのみとなりました。
しかしながら、リフェ空港店舗ではこれらのクラスの取り扱いがないため、こちらの店舗から実際にハンドコントロールを付けてのご予約可能なクラスはMidSizeSUV(Q4)が一番小さいクラスとなります。ご希望に添えず大変申し訳ございません。

ハンドコントロールは通常の車にハーツの整備士がお客様がご利用される数日前に装備することが多いそうです。
またハーツが用意しているハンドコントロールと適応車種が少なくなっていることも理由のようです。
現在アメリカのハーツでハンドコントロールが装備可能なクラスは下記のとおりです。
Left and right hand controls are available on the following vehicle groups:
Car Class  Make/Model
B4 Nissan Rogue
E6 Toyota Prius Hybrid
F6 Nissan Altima
Q4 Jeep Compass
T Nissan Armada
T6 Chevrolet Suburban



そして、ちょっと聞き入れられないような言葉があり、またショック。

それでも、担当の方が、最後の望みとして

「ただし可能性として4月に改定されまだ3ヶ月なのでまだ古いハンドコントロール、車が存在していれば、まだハンドコントロール装備できる可能性もございますので、一度リフェ空港に問い合わせさせていただきます。」


最終的にはCHRYSLER 200 OR SIMILARが用意されることになりました。
でもこの“SIMILAR”も曲者です。同等クラスという意味らしいですが。
用意された車はNISSAN ALTIMAでした。F6クラスの車というわけです。


そしてリクエストしました。
「実現性は別として、今後、Camry/Altima(F6)、Hybrid(E)クラスの車種の取り扱いを検討して頂けますようリフエ空港店舗に車椅子利用者からリクエストがあったとお伝えして頂けませんか?
「立てない」「歩けない」「車高の高い車には乗れない」障害者にも利用できる車を用意して下さいと。これまでのこともあり、今後も御社を利用したいと思っていますので、よろしくお願い致します。人に優しいハワイで、車が必要なネイバーアイランドで、自由に旅行を楽しみたいだけです。
ハワイで車を運転したいだけです。
車椅子利用者でもレンタカーを利用できる、これこそが最大の魅力なのです。
私のような障害者の夢を壊さないで下さい。見捨てないで下さい。」

これを現地でも伝えました。

今後どうなるでしょう・・・

今後、カウアイ島に往くときにはレンタカーのチェックが必要になってしまいました。

車椅子車椅子ユーザーで、ご自身で運転される方で、カウアイ島行きを検討される際には、他のレンタカー会社も含め、車がちゃんと用意されるかどうか、確認するしかないようです。