1泊2日で参加したワークショップ。
2日目は南北問題や統一に関係する施設や場所を見学しました。


宿泊した高城コンドよりさらに北へ進み、この統一展望台の出入申告を行います。
ここで申告をしないと、これ以上北には進めません。
統一展望台は事前予約は不要で、ここで申告するだけです。


出発してしばらくすると管理ゲートがあり、バスに軍人が乗り込んできてチェックします。
と言っても一人一人パスポートを見るようなことはありませんでした。
事前に施設見学の予約をして、名簿を出してる団体だったからでしょうか?


私達は統一展望台へ行く前に「東海線南北出入事務所」というところに寄り、ここでまずは南北境界線における警備状況や、交通・物流といったトラフィックなどについてのレクチャーを受けました。


北朝鮮への玄関口は、この高城を起点とする金剛山ルートと、西側の坡州を起点とする開城ルートの2カ所になります。

開城は、開城工業団地があり今も連日韓国からトラックが出入りしていますね。
対して金剛山ルートは、以前は韓国から金剛山観光のツアーが出ていたけど、誤射事件以降はツアーが中断され、現在はこのルートは実質閉鎖状態らしいです。


レクチャーの後は、塩漬け状態になってしまっている「東海線南北出入事務所」の建物へと移動します。


韓国と北朝鮮の間は、元は同じ国ということで、出入国ではなく出入境と呼ばれます。
ここはその出入境を行う建物になります。
簡単に言うと、イミグレに相当する場所ですね。


この出入境事務所を通して北朝鮮に行くルートは、国道7号線と鉄道の2種類。
もちろん、今は2つとも閉鎖されているので、閑散としてます。


こちらは鉄道駅。
韓国と北朝鮮を結ぶ路線は、東海線と言うようです。
韓国側の最北の駅名は「猪津駅」です。


駅の改札口です。
ロシア・北朝鮮それぞれとの運行契約(条約)がまとまれば、物理的にはこの駅から鉄道でモスクワにも行けることになるのだとか。


出国ではなく、出境の文字……


保安確認の手荷物検査台。


出入境検査(イミグレ)。


ホームの案内は「1番線 金剛山方面」となっています。
いつかここから私も列車に乗ることがあるでしょうか?!


東海線 猪津駅の1番線 金剛山方面行きのホームです。
このレールは北朝鮮、そしてロシアにつながっているんですよね。
なんだかとっても不思議な感覚!


東海線が運行を始めたら、ここ猪津駅が韓国側からみた最後の駅であり、北朝鮮への始発駅になるんですね。

次の駅は北朝鮮エリア……
北朝鮮最初の停車駅である「鑑湖駅」までは、わずか10.5kmなんですね。

どれだけ近いかが想像出来るかと思います。