旧渡島知内駅からしばらく進むと津軽海峡を離れ山へと進んでいきます。その道中に道の駅があります。
 

 
「道の駅しりうち」です。
ここは海峡線、そして北海道新幹線に沿った場所にありますが、かつてここに知内駅がありました。
知内駅は青函トンネル開業時は保守基地の役割のみで新湯の里信号場と呼ばれていました。
その後、青函トンネル開通直前に廃止された松前線の代わりとして旅客駅に昇格させてほしいという請願により、1990年7月に知内駅として開業しました。
しかし、利用客が極端に少なかったことや、北海道新幹線の建設準備に伴い、2014年のダイヤ改正時に駅から信号場に再び格下げされました。
そして、北海道新幹線開業と共に「湯の里知内信号場」として、整備されました。
 
かつて知内駅の駅舎があった箇所には新幹線開業後、新幹線展望塔ができました。
 
 
展望塔を上ると、湯の内知内信号場を一望できます。
 
 
新湯の里信号場時代からは本線と副本線の計4本線路があり、知内駅には本線の2本に相対式ホームが設置されていました。
新幹線と海峡線共用となってからは本線が三線軌条となり、狭軌の副本線がさらに2本増設されて、本線2本、副本線4本となりました。
 
木古内側
 
 
青函トンネル側
 
 
動画でもどうぞ。動画は青函トンネル側から撮影しました。
 
 
奥には大千軒岳をはじめとした渡島半島南西部の山々が一望できます。
信号場の6線は約1㎞にわたってありますが、道の駅しりうちは青函トンネル側のポイントに近い場所にあることがわかります。
 
展望塔には新幹線の通過時間が掲示されています。
 
 
また展望塔の窓には新幹線だけでなく、貨物列車の通過予定時刻も記載されています。
 
 
このように、新幹線と貨物列車のすれ違いや、新幹線が貨物列車を追い抜くこともあります。貨物列車の新幹線通過待ちは下り北海道方面が2度、上り本州方面が1度あります。ただし朝と深夜のみです。
道の駅しりうちの営業時間は3月~11月は8時~18時となっています(12月~2月は9時~17時)。新幹線が貨物列車を追い抜くのを見られるのは下りの8:40過ぎです。
立ち寄ったのは12:25~40頃の約15分間でしたから、新幹線も貨物列車も見ることはありませんでした…。
通過予定の時刻表は知内町のホームページの新幹線展望塔のページからダウンロードすることもできますので、事前に確認するといいと思います。
 
なお、この道の駅では北島三郎さんの歌が流れています。この知内町は北島三郎さん生誕の地で、町内の中心部には生家もあります。