ある生徒のお家に、お茶に呼ばれました。
彼女は生徒会長。とても利発な女の子です。
冷たい雨降りしきる日、一杯のミルクティー
が体も心も温めてくれます。
平日でしたが、お父さんも家にいて、それ
はそれは歓迎してくれました。「日本人は素
晴らしい国民だ!!」と言って、褒めてくれます。
彼女は、5人兄弟の末娘、その下に弟が
います。今は、父母と末息子との4人暮らし。
彼女のお母さんが言います。「家は、この
部屋ともうひとつしか部屋がなく、決して豊
かとはいえないけれど、でも、家族が幸せ
に仲良く暮らせて、それで満足よ。いろいろ
な人生があるけれど、それぞれが自分の
運命を生きる。それが、大切なことよね。」と。
なんだか、とてもあたりまえのことなのだ
けれど、深く納得しました。哲学です。
この家族、音楽一家で、お母さんは若かり
し頃、フランスはパリに演奏旅行したことがあ
るそうで。娘、息子が、おもむろにコムズを持
ち出し、それはそれは素晴らしい演奏をして
くれました。手に、指に、何か機械でもついて
いるのでは!!!と思うほど、巧みなのです。ただ
ただ、感動。
すると、お父さんが、古い古~いギターを
取り出して、弾き語りをしてくれました。それ
にお母さんも一緒になって、美しい声で歌っ
てくれます。
「今日は、お茶しかもてなせなかったから、
今度またいらっしゃい。ごちそう作るから!!」と
笑顔で見送ってくれました。娘が連れてきた、
見ず知らずの私を、心から歓迎し、そして、
また次の機会にと誘ってくれる、その人懐っこ
さと、親切心と、そして哲学と…。今日も良い
出合いに恵まれました。感謝。
