今日はドイツの救急車について色々
旦那が救急搬送されたとき
救急隊員さんから
教えてもらったことや
その他調べて分かったこと等
ちょっと興味深かったので
書き記しておこうと思います
まず、ドイツで救急車というと
① Krankenwagen
クランケンヴァ―ゲン
という言い方が一般的なのですが
これと別に
② Rettungswagen
レットゥングスヴァーゲン
というのもあり
日本語だと両方とも
救急車
という意味です
ではこの二つ
何が違うのか?
旦那が搬送されたとき
この二つの違い知ってる?!
と救急隊員さんから
旦那が聞かれたそうで
笑
退院後、得意気に私と息子に
教えてくれました
救急車でそんなこと話してたんかい
まず簡単にドイツ語の説明をすると
① Krankenwagen
クランケンヴァ―ゲンは
Krankeクランケは患者
Wagenは車
という意味
② Rettungswagen
レットゥングスヴァーゲンは
Rettungは救助
Wagenは車
という意味
①のクランケンヴァ―ゲンは
緊急性のない患者の
搬送を行う救急車
②の救助用救急車は一次緊急救助や
重篤な生命の危険が
迫っている患者を
ケア&搬送する車
なのだそうです
更に詳しくというと
①の救急車は例えば
ある病院から別の病院へ
検査目的等で移動させるときや
別段生命の危機にはない患者を
病院に運んだりするときに使われる
医療機器は十分に設置されている
サイレンは鳴らさない
②の救急車は生命の危機にある者を
救うための救急車なので
医療設備や医薬品も①の救急車より
更に豊富&広範囲に設置されており
サイレンを鳴らしながら走行する
という違いがあるのだとか
旦那の場合は緊急性はないと
判断され単に病院への搬送目的なので
①のクランケンヴァ―ゲン
を手配してもらいました
道理でサイレン鳴らさず
我が家に到着したわけだ
電話で救急車を呼んだ時も
では、病院搬送目的での
救急車利用ですね
と言われたのですが
こういう事だったのか!
と後から納得
こんな2種類の違いがあるとは
私も旦那も全く知らなかった
ただ、この二つの救急車
車両の見た目は
素人目には全く違いが分からない
患者搬送用だろうが
救助用だろうが
同じ救急車に見えます
サイレン&ブルーライト点滅有無
で判断ということになります
日本の救急車も①と②のように
分かれてたりするんですかね
そして救急車への身内等の同乗ですが
これ、あとから知ったのですが
ドイツでは身内でも
同乗の権利はない
ということでした
但し患者が14歳未満だったり
言語的にコミュニケーションに問題有り
例えば患者はドイツ語全く話せないけど
同乗者が通訳できるとか
の場合や救急隊員が必要と認めた場合
は同乗できるそうです
なのでドイツでは
重篤な生命な危機にあっても
患者が14歳以上だったりした場合
同乗しないで別の交通手段で病院へ
向かう事がほとんどだそう
これは保険の関係もあるらしく
救急車が事故った場合
同乗者には保険効かないとか
身内がパニックになって
必要な救助活動に支障をきたすとか
患者の個人データの保護とか
そんな理由からのよう
今回旦那は緊急性なかったし
家で待ってる方が合理的だし
その方が良かったけど
緊急性ある時でも
同乗する権利はない
っていうのちょっと衝撃でした
日本だと身内が救急車に一緒に乗り込むの
普通だと思ってたんですが
ドイツでは違うんですね~
そして救急車の制限速度
ご存知ですか?!
一応ドイツでは無制限
という事になってはいるのですが
実際には
救急車の大きさにもよりますが
通常最高速度
130~140km/h
に車両が設定されているらしく
患者を乗せている時に許されている
救急車の最高速度は
時速90km
だそうです
なんか救急車ってビュンビュン
走ってるイメージだったので
90km/hは意外でした
まぁけど町中で90km/hだったら
結構早い方か
患者を乗せてなかったら
130-140kmまで
出せるってことね
向かう途中とか
ただこれは他の車両へ安全性が
確保されている場合
との条件付きなので
実際には他の車両への危険性がゼロ
なんて状況はあり得ないのでね
道路の状況をみながら
できるだけ早く運転する
ってことなのでしょうね
そしてドイツの救急車
気になるお値段ですが
医療上の必要性があった場合
法的健康保険加入者は
10ユーロの支払い
プライベート健康保険加入者は
無料
となります
うちは法的加入者なので後日
保険会社より10ユーロの請求書が
届くはず
因みに病院の入院費用ですが
法的健康保険加入者は
ベッド代として
1日10ユーロ
の支払いが発生します
うちの旦那は5日間いたので
50ユーロ
プラス救急車代10ユーロ
で計60ユーロ
ドイツは診察は無料だけど
入院するとこういう経費が
かかります
話を救急車に戻しますが
救急車到着後に
病院に行きたくない
具合が良くなった
などで搬送を患者側が拒否した場合
料金は自己負担になるそうで
なので具合が良くなってても
病院に行きたくなくても
経済的観点からは
とりあえずは
乗って行った方が良さそうです
とはいえ医療上必要なかった
と判断されれば自己負担に
なってしまうのですが💧
また救急車コールした時に
必要でないと判断されたにも関わらず
それでも救急車を要請すると
これも自己負担の対象だそうです
ドイツは州毎に規定が違うのですが
大体300~500ユーロ位
請求されるようです
実は昔、同僚(日本人)が酔っぱらって
タクシーで眠りこけ
全然起きないので
タクシーの運ちゃんに
救急車を呼ばれてしまったことがあり
もちろんただの泥酔だったので
後日保険会社から請求書が届き
確か300ユーロ位の
支払いだったと言っていたような
こういうのはお金もったいな〜い
ので気をつけましょう
そして最後
救急車の番号ですが
これ、ドイツに限らず
EU加盟国内全て
112
で統一されてます!!
他イギリス、スイス、
リヒテンシュタインなども同じ
なのでドイツだろうが
フランスだろうが
スペインだろうが
イタリアだろうが
EUにいる限り
どこの国でも困ったら
緊急番号
112番
救急車の費用は国によって
違うのでご注意を!
あまりお世話には
なりたくない番号ではあるけど
覚えておくと便利です
以上
ドイツの救急車
豆知識でした〜!