鏡を見詰めて何を思う。出会いは、何年前だっただろうか。久保田、という男がいて。存在を認識したとき。背筋に寒気が走った。今も近付けば近付いただけ。その男が畏い。びっくりするほど愛しいのに。その場から逃げ出したいほど突き放したくなる。私が愛する像っていうものなんだろうな。なんて、何となく思った。恋をするのは正反対なんだろうけど。まるで、鏡を見ているみたいで。その男の生き方を知るほどに泣きたくなる。だってね。みっともないくらいに。“生きたいんだ”