―秋風が傷に染みちゃう。
その子は優秀な大学を卒業し、優秀な成績で院を卒業し、研究員になった。容姿端麗で、学生時代からモデルの仕事をしている。
家柄も良く、東京の高級住宅街の豪邸に住んでいる。お父様は某会社の社長だった。
長女のその子は、世間的には何不自由なく育ったようであり、恵まれた環境ではあったと思う。
しかし、彼女はお父様に嫌悪感を抱いており、神経質なお母様との間で長年苦しんではいたようであった。
やはり世間との折り合いがつかないのは、良家の美人の宿命なのだろうか、彼女の世間離れも板についていた。
幼少の頃からのハイレベルな金銭感覚と、その容姿からくる優遇への対処方法がづれていたと思う。
研究員とはお金にならないものだと思う。余程有名な研究者になれば話は別だろうけど、それは余っ程だ。
なるべくしくなったのだろうか。彼女はモデル事務所の社交界を通しておるセレブリティなお爺様と知り合う。かの有名な全国規模の組織の会長との事。
そして、彼女はそのお爺様と会う度に金銭を貰うようになった。
彼女はその後も彼氏を変えながら研究を進め、スポンサーと彼氏と自分のやりたい研究と、理想と現実を全て通していたつもりだったのだろうか。
しばらくそんな蜜月関係が続いた後、会長が亡くなってしまう。
会長からは生前から財産を継いで欲しいと言われていたとの事だったが、彼女はそれは拒否していたという。亡くなった後は、会長の弟が会長に就任し、兄から聞いていたのでと、スポンサーを引き継ぎたいと申し出たという。
その段階で、当時付き合っていた彼氏に、もうそんな生活が嫌だから結婚したいと申し出た彼女だったが、それを引き受けるには若い男には難しい話だったと思う。
厳しく指摘されてしまった彼女は自殺未遂をし、その後親戚の家へ預かりの身となり養生していると言う。
又、ある子は三兄弟の末っ子に生まれた。容姿端麗ではあったが、彼女の育った家族は極道の家だった。
幼少の頃から兄達からのイビリもあり、性格が捩れてきたのだろうか、家業も手伝うようになる。
彼女もその容姿から、女優業を多少するものの、不良な業界人に捕まっては、薬物と快楽に溺れていってしまっていた。
間もなくして流行りの転がり方である、ストリッパーデビュー。
変わらず男を翻弄しながら、スポンサーを見つけ、お金をせびっては揉め事を繰り返している。
5人の男の誰の子か分からない子を身もごり、その子の父親になるという子を見つけ結婚するが、流産してしまう。
流産したら離婚し又男漁りがはじまる。
彼女は死を渇望するものの、周りの男達にも消えない傷を付けているのを分からないのであった。
