新型インフルエンザの件で再び | アジアに響く鐘の音

新型インフルエンザの件で再び


在香港日本国総領事館より、メールが入りました。




内容は以下のとおりです。



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鳥・新型インフルエンザに関する講演会(11月28日開催)の主要点

2008年12月24日
在香港日本国総領事館

 11月28日、在上海日本国総領事館の平松医務官による鳥インフルエンザ及び新
型インフルエンザに関する講演会が日本人倶楽部において行われました。その主要点
は次の通りです。

1.鳥・新型インフルエンザとは
 鳥インフルエンザ(中国では禽流感)は、元々は鳥が感染するウィルスによる病気で
す。それが最近ではヒトの感染例もみられるようになり、2003年11月以後だけで世界
中で387名が感染し、その約6割の245名の方が亡くなっています(2008年9月10日現
在)。
 インフルエンザウィルスは、数十年という周期で突然変異を起こし、ヒトからヒト
に感染する新型インフルエンザウィルスとなることがあります。人類には抗体(免疫)
がなく、そのために全世界的な大流行(パンデミック)を引き起こすことがあります。
過去には1918年のスペイン・インフルエンザ、1957年のアジア・インフルエンザ、
1968年の香港・インフルエンザなどの流行を引き起こし、全世界で数百万から数千万
人の犠牲者を出したことで知られます。近い内にこの突然変異が起こり新型インフル
エンザが出現し、再びパンデミックが起きるのでは、と恐れられています。現在可能
性が高いのは鳥インフルエンザのH5N1型です。

2.フェーズ
 「WHO Global Influenza Preparedness Plan(WHO世界インフルエンザ事前対策計
画)」では、パンデミックが起こる前からパンデミックがピークを迎えるまでの状況
を6つのフェーズに分類して、それぞれの対応等を規定しています。(ヒト-ヒト感
染が血縁者に限られ、他人間では確認されていない今の状態はフェーズ3です。)
 ひとたび、他人間のヒト-ヒト感染する新型インフルエンザウィルスが発生して
フェーズ4になった際、ウィルスの伝播を抑えるため、人の移動制限等が行われます
が、この局地的封じ込めに失敗したら、交通機関が発達した現代社会で、しかも免疫
のない我々人類の間では世界同時多発で大流行が起こることが予想されます。
 日本国内の被害予想は、羅患者数は全人口の25%、入院患者数は53-200万
人、死者17-64万人とされています。

3.インフルエンザの感染様式と予防
 インフルエンザの感染形態は、飛沫感染と接触感染です。咳によりウイルスを含ん
だ微水滴は口から約2メートル飛散します。人は1日約80回自身の顔面を手で触り
ます。インフルエンザに罹った人が咳をする際に、口を押さえた手でドアのノブ等を
触り、そのノブを触った次の人が汚染した手で顔を触ることで感染します。これが接
触感染です。予防の方法としては、インフルエンザに罹った人は咳エチケットを守る
(テッシュで口を覆い、人のいない方向に向かって咳をし、汚染したテッシュは捨て
る)、マスク(注1)をする(飛沫を防ぎ感染を広げない効果もあります)、手洗い
(注2)及びうがいを励行する等が有効です。
(注1)マスクは、サージカルマスク(不織布で出来た蛇腹状使い捨てマスク)を正
しく装着する。鼻の形状に合わせマスク上部のワイアをを固定し、蛇腹を開いてあご
の下まで覆う。
(注2)手洗いは、手の甲、手指の間、親指、手のひらのしわと指先、手首を10秒
以上行う。

4.防御用品の準備
 新型インフルエンザの流行に備え、各事業所やご家庭で次のようなものを準備して
おくことが望ましいです。
(1)消毒薬(塩素系、アルコール系)
  基本的に手で触れるもの全て(ドアノブ、電化製品のリモコン、トイレの排水ボ
タン等)を消毒する。吐瀉物を拭き取った後も消毒してください。
(2)体温計、サージカルマスク、使い捨て手袋、石けん、液状ソープ、ポリ袋など
の備蓄

5.日本政府の対策
 新型インフルエンザ対策ガイドライン作成(平成19年3月、厚生労働省)
 内閣に対策本部設置(平成19年10月)
 抗インフルエンザ薬の備蓄
 ワクチンの生産(プレパンデミックワクチン)
 空港などでの水際対策を行うための法整備
 鳥インフルエンザを2類感染症に追加
 関係庁、自治体の参加を得て訓練
 企業、事業所での準備
 家庭で出来る予防法の啓蒙

6.インフルエンザについて詳しくお知りになりたい方は、
http://www.hk.emb-japan.go.jp/jp/bird.html#20070129  をクリックしてくださ
い。