みなさまおはようございます。

前の記事からつづきます。

 

 

第十一章 ガッレリアと2つの教会

 

 

前日に続き、ドゥオーモ広場でトラムを降りて外から眺める。

朝の光りでピンク色になっているドゥオーモを横に見ながら

ヴィットリオ・ エマヌエーレⅡ世のガッレリアへと入って行く。

 

 

 

1878年、建築家ジュゼッペ・メンゴーニにより作られ

イタリア統一の王ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世の名前が付けられた。

ドゥオーモとスカラ広場に通じる美しいアーチ型ガラス天井のアーケードである。

 

 

 

中央十字路の頭上の4枚のフレスコ画は、ミラノから見た東西南北にあたり

アメリカ、アジア、アフリカ、北ヨーロッパを表している。

 

 

 

天井が鉄の骨組みとガラスである故、当時大変奇抜とされていたが

そのうちに、ミラノの人たちがこの雰囲気の良さをとても喜んだそうだ。

今では道の両側にはカフェ、有名ブランド店、土産物屋などで賑わっている。

 

中央付近の大理石の床に描かれた雄牛の股間に、右足のかかとをつけて3回

回るとまたここに戻ってくるとか、幸運になれるとか言われている。

 

 

 

 

 

 

世界中から訪れる観光客達が回るので雄牛の股間は深く削られ

もうオスとしてやってけない状態になっている。

 

サンタ・マリア・プレッソ・サンティーロ教会はトリノ通りにある。

狭い敷地に立てられた教会の中は、ブラマンテ遠近法が使われ

奥行きがあるかのように見える。

 

一見、普通に見える奥行き感。

 

 

 

しかしながら、前へ行くと巧みな技が使われていることがわかる。

 

 

 

限られたスペースが、技術によって美しい祈りの場となっている。

外はとても賑やかだが、教会の中に入った途端に静粛に包まれる。

 

 

 

祈りを捧げるryokoさん。

わたしは彼女が何を祈っているのかを知っている。

 

 

 

2つ目の教会は、レオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」がある教会。

現在、絵を鑑賞するには、3ヶ月前の予約が必要である。

いちかばちか、空きがないかどうか受付で尋ねてみたけれど

やはり入ることは出来なかった。

 

しかし、サンタマリア・デッレ・グラッツィエ教会自体が

とても素晴らしく、わたしが世界で好きな5つの教会の中の1つに入る。

 

 

 

かつて、クリスマスのミサにはここに来ていた。

 

 

 

上へ抜けるようなクーポラは、宇宙を感じさせるようでとても気持ちがよい。

 

 

 

2人ともしばらくの間ここで祈りを捧げた。

 

 

 

奥の礼拝堂。

 

 

 

 

 

ミラノはちょうどファッションウイーク(ミラノコレクション開催中)

ということもあって、世界中からファッションジャーナリストやモデル達が来ていた。

さらに、普通週末は郊外の別荘などで過ごす習慣のあるミラネーゼ達も

この時期は、海は行くにはもう涼し過ぎるし、山へ行くにはまだ早い

ということもありミラノの自宅に残っていたようで

チェントロのどの道も原宿竹下通りのような混み具合だった。

 

ブランド街である、モンテナポレオーネ界隈のショップのウインドウも

いつも以上に素敵なディスプレーになっていた。

(写真はドルチェ&ガッバーナ)

 

 

 

 

インテルミラノの長友選手の御用達、オーガニック製品の店

「チェントロ ボタニコ」でショッピングも楽しんだ。

日本では高価なヨーロッパのオーガニック製品もこちらでは

お手頃価格で購入出来るのが嬉しい。

 

店内には、ビオバー(Bio Bar)とビオ図書館(Bioに関する書籍がある)

があって、ついつい長居してしまう。(写真はネットより拝借)

 

ちょうど前々から欲しいと思っていたドイツのオーガニック化粧品ブランドの

欲しい色の口紅が半額になっていたので、2人して買った。

 

普段はあまり口紅を塗らない2人が、この翌日からの写真では

買った口紅を塗っているから、これもきっと良い想い出になるだろう。

 


 

 

つづく。