みなさまおはようございます。

前の記事からつづきます。

 

 

第八章 プラハの美食の世界と土産

 

 

ドイツ、オーストリア、ハンガリーなどの周辺国の食文化を自国流に

アレンジしてできたチェコ料理。

肉、ジャガイモ、野菜の煮込み料理が多い。

シンプルな味付けは日本人の舌によく合う。

 

プラハ料理を試してみたいけれど、通常1人前は日本人にとってかなりの量である。

わたし達は料理をシェア出来るカジュアルなビール居酒屋に行くことにした。

 

早速ryokoさんが、スマホで検索して場所に案内してくれる。

店名は「ウー ○○○」。

入り組んだ路地を入っては2人で「ウー なんとか」と言いながら、看板を探す。

 

後でわかったが、ウーとは、チェコ語で英語の「at」のことだった。

だから、○○さんのところや○○さんの店というような意味合いだと推測した。

 

黄金色の幸せ運ぶ、ビール居酒屋へ到着。

わたし達の目当てはチェコ料理だけれど。

 

 

 

 

バドワイザーはアメリカのビールとして知られているが

実は、アメリカの会社が商標を買って、世界中に販路を広げたのであって

オリジナルはチェコで、味も違うそうだ。

 

ビール好きの夫に1本買って帰ろうと思っていたが

すっかり忘れてしまった。

居酒屋からもらってきたこのコースターだけで許してもらおう。

 

 

 

わたしは、日本出発前から目を付けていた1品があった。

旅行ガイドブックに載っていた、ローストポーク、クネードリキ、ザワークラウト

のセットの1品だった。

クネードリキとは、小麦粉、卵、牛乳、水を捏ねて生地を作り

フランスパンの形にして茹でて、それをスライスしてメインディッシュのソースに

つけて頂く、チェコの食卓にはなくてはならないものである。

 

メニューの訳に集中する。

(わたしはいつもメニューを隅から隅までを全部読む)

「Farmer's pork neck」 に惹かれるが

「首部分の肉」というのがどういうものか?

これに賭けることにした。

1つをオーダーして2人でシェアする。

 

 

 

運ばれて来たお皿はこちら。

 

 

 

 

みごとにガイドブックの写真と同じだった。

チェコでも、食い意地の勘は冴えていると自信を持った。

 

 

 

出発前に読んでいた米原万里の著書にロシアのトイレは

ひじょうに汚いという話があった。

もしや、チェコもそうではないかと少し警戒していたので

居酒屋のトイレのドアを恐る恐る開けてみたら

想像していたよりもましだったのでホッとした。

 

別の日は、やはり日本出発前にBSで観たプラハ街歩きの番組で

紹介されたパン屋を訪れた。

 

 

 

ryokoさんが行き方を調べてくれたおかげで、念願が叶い来ることが出来た。

 

 

 

 

こちらは、チェコの家庭で毎食頂かれるパン。

中はあまり詰まっていなく、軽い食感。

 

 

 

わたし達のイートインのランチ。

チェコのパンは美味しい。

 

 

 

 

 

ryokoさん宅に滞在中の一晩はわたしが料理をした。

日本から作って持って来たヨモギパスタ、チェコの肉厚シャンピニオンに

ゴルゴンゾーラを詰めてベーコンを巻いたものと茹でたズッキーニ。

 

 

 

お土産には、黒砂糖付けの特製シュトーレンを焼いてお届けした。

 

 

 

イタリアのマロングラッセクラッシュ入り。

 

 

 

また別の夜には、ryokoさんがとても美味しいベトナム料理店へ案内してくれた。

チェコには多くのベトナムからの移民が多いので

ベトナム人経営のレストランが多く

地元の人と観光客に親しまれているようだ。

 

 

 

ボリュームが多く、フォーは植木鉢のような大きさの器に入って来た。

 

 

 

ryokoさんがプラハに移るまで、チェコにそんなにたくさんのベトナムの移民が

居るなんて全く知らなかったから、最初聞いた時には驚いた。

3月になんとなく2人で北千住のベトナム料理店に行ったのはこのことを

予言していたのかもしれない。

 

土産には、チェコのハーブを使ったオーガニックスキンケアブランド「botanicus」で

ラベンダーの花の詰め合わせ、石鹸とボタニカルアートの1枚の絵を買った。

香りがとても豊かで、使い心地がとても気に入っている。

 

 

 

チェコは過去に、隣国の人達に侵略されたことはあっても

戦っていないという歴史がある。

最初にわたしがチェコの土地を上空から見て感じたとおり

街中にも穏やかな空気がたくさん感じられた。

緑が多いので道を歩いているといつも緑の香りがすることも関係していると思う。

人々も優しくて穏やか。

わたしはチェコが大好きになった。

 

3日間滞在させて頂いたryokoさんのお宅はとても快適だった。

ご主人ととても仲が良くて、とても素敵なお2人の振る舞いを拝見しているだけで

こちらも暖かい気持ちになり、とても心地良かった。

 

お宅に滞在させてもらうと、たくさんの話をすることが出来る。

ちょこちょこと何かをやりながら、ふと気づいたことを話すというふうだったので

短い滞在期間だったが、とてもゆっくり過ごせた感じがした。

 

チェコではゲストとして案内してもらっていたが

この次の日からミラノではホストの立場に交代だ。

 

ryokoさんとのミラノの旅へつづく。