みなさん、こんにちは。
今回のブログはお店とは直接は関係はないのですが、イタリアに5年間滞在していた時にあった日本ではめったにありえない出来事を書いてみたいと思います。
2006年3月の出来事。
新しい仕事場に移る際に時間があったので珍しくフィレンツェからトリノに一人旅に出かけた時の
こと。(一人旅はあまり好きではないのでほとんどしなかった)
トリノとは北イタリアにあるトリフやワインの名産地として知られるピエモンテ州の首都。
目的はサッカー好きなので『ユベントス対ACミラン』の試合観戦とミシュランで1つ星のレストランで食事を
することだった。
自分は前もってホテルを予約するようなタイプでないので現地についてから探せば大丈夫だと
思っていたがこの時はこの考えが裏目にでた。
その年トリノでは冬のオリンピックが開催された年で(荒川 静香さんが金メダルを取った大会)
自分が旅行に行った時はオリンピックは終わっていたがパラリンピックが開催していたのだ。
それを知らずにトリノについてみるとほとんどのホテルが満室になっていた。
3時間も歩き回り、やっとの思いで見つかったホテルでの話。
(初めての町で1人で3時間もホテルを探すのはかなりしんどかった)
やっと見つけたホテルは1泊30ユーロのホテル。
(当時1ユーロ約150円だったので日本円で4500円)
トリノに2泊する予定だったのだが、ホテルを探している時に
次の日なら空いているというホテルを先に見つけていて、そのホテルが1泊25ユーロ(約3750円)
だった。
しかし、ホテルを一日ごと変えるのは何かと面倒なので値段の交渉をしてみることにした。
自分 『今日は30ユーロでいいですけど明日25ユーロのホテルを見つけてあるので明日25ユーロに
まけてくれませんか?』
ホテルスタッフ 『25ユーロなんって無理だよ』
自分 『そこをなんとかならないですかね』 (イタリア人は意外と押しに弱い)
ホテルS 『25ユーロは安すぎるよ。 駄目だねー 。 でも、こういうのはどうだい?』
自分 『えっ、なんですか?』
ホテルS 『明日25ユーロってのは無理だけど、今日と明日27ユーロずつってのは!!』
自分 『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ じゃ じゃあそれで・・・( ̄□ ̄;)』
みなさんわかりましたか?
自分が断られたのは、1日目30ユーロで2日目が25ユーロで合計55ユーロの提案。
ホテルのスタッフがOKしたのは1日目、2日目27ユーロで合計54ユーロの提案。
その差1ユーロホテルSの提案の方が合計安いんですよね・・・(;^_^A
こんなことって日本でありえますかね?
イタリア人が計算が苦手だというのは良く聞く話でしたがこの出来事はそれ以上に
イタリア人の考え方のアバウトさの象徴だと思います。
ようするに、1日25ユーロにするのはなんとなくまずくて、2日間27ユーロならいいだろう的な。
なにか逆に羨ましくも思いますその考えかた(^O^)
(その日55ユーロ払い、小銭がないから明日1ユーロおつり渡すね言われたけれど、
次の日ホテルSは忘れていて結局55ユーロ払いました 笑)
この様な感じでイタリアでは日本では考えられない様な出来事があるので時々、
紹介していきたいなと思っています。
最後まで読んでくださった方ありがとうございます。
トラスパレンテ 学芸大学店 ソムリエ 根本