Youtubeのおすすめ動画の中に、Youtuberエンジニアのセイト先生が、珍しく中学生エンジニアにインタビューするという動画がアップされていたので、早速、拝見してみたところ面白かったので、その内容を踏まえて、何となく記事を書いてみます。
中学生エンジニアにインタビュー「学校のプログラミング授業どう?」
セイト先生の動画はこちら。
自室でリラックスして話してるせいかもしれませんが、受け答えがしっかりとしていて素晴らしいですね。
過去記事でも書いてるのですが、半年前に、知り合いの伝で
「子供たちのパソコン講師をしてほしい」
という仕事の依頼を自分も受けていたりするので、最近の学生の現状というのを知らないので、こういう動画は凄く参考になります。
小中学生のプログラミング教育の現状
プログラミングを教えられる先生がいない
ネットにはいろいろ情報があふれていますが、具体性に欠けて、抽象的で分かりにくい情報が多いので、こういう具体的なインタビュー動画というのは、物凄く参考になります。
ナツグラムさんの話によると、講師の先生側もプログラミング初心者のようで、子供たち同様に勉強して、教壇に立って教えてるのが現状のようです。
要するに、今のプログラミング教育の実情というのは、講師、生徒共に、初心者で、共に学びながら理解を深めているようなそんな感じのようです。
実際に学んでいる言語
具体的に学んでいる言語をリストアップしてみました。
・プログラミングゼミ(アプリ)
・Scratch
・Unity(独学)
・Python+AI
「Scratch」は知ってますが、「プログラミングゼミ」というのは知らないので調べてみると、独自開発のアプリのようで、ざっと見た感じでは、Scratchのようにブロックを並べてキャラクターを動かして、プログラミングの仕組みを学ぶようなアプリなのではないかと…。
公式サイト:
「プログラミングゼミ(アプリ)」を学んだあと、「Scratch」⇒「Unity(3D)」⇒「Python+AI」という流れでプログラミングを半独学で学んでいるようです。
結構すごいですね。
小学校のプログラミング学習の現状
学校の授業に関しては、独立した授業があるわけではなく、先生が独自判断で、子供たちに教える授業の1つとして、プログラミングという題材をチョイスしている感じのようです。(時期は、小学三年生から)
ただ、その授業では、プログラミングに特化した講師を招いて子供たちに教えていたようです。
講師を見つけるのは結構大変だと思いますね・・。
Unityを中学生が学んだ感想
自分も、過去、Uniyを使って簡単な3Dゲームを作った事はありますが、今は、簡単な3Dアプリを作る場合、プログラミングの知識はほぼ不要で、「Scratch」や「プログラミングゼミ」のような感じで、あらかじめ用意されている3Dマップの中に、サンプルとして用意されている、モデリングデータをマウスやキーボードで配置していくことで、結構簡単にゲームが作れてしまったりします。
具体的には、Unityの中に用意されてる教材で、レゴブロックに関するものがあるのですが、
マインクラフトを作るような感じで、マップ上にキャラクターと、大砲的な球を出したり、当たるとゲームオーバーになるような敵を配置し、ゴールとなる旗までキャラクターを移動させると、ゲームクリアになるような、シンプルなゲームを手軽に作ることが出来ます。
無論、突っ込んで細かくゲームを作りこんでいこうとすると、「C#」などのプログラミング知識で有ったり、「Blender」のようなモデリングデータに関する知識も必要になってくるのですが、シンプルな物を作る場合、プログラミング知識がなくてもゲームを作れる程度に今のUnityは進化してます。
ただ、動画の中でもインタビューで答えられていますが、Unityというインターフェース自体がメニュー項目や、アセットデータなどの各種インポートなど、覚えるべき項目が山のようにあり、尚且つ、日本語化したとしても英語のまま表記されているところも多いので、その辺で苦戦されているようです。
何でもそうですが、環境構築と、統合開発環境の使い方を覚えることが、一番最初の大きな壁になると思いますね…。
プログラミングを学ぼうとして、最初に、そこで挫折する人が多いのが現状ですし…。
その辺のハードルで挫折しないようにサポートするのが、講師の最初の勤めなのかもしれません。
英語や数学・算数の知識が不足している問題
中学生故に、授業で学習していない知識をプログラミングで求められるのではないかという、セイト先生の質問に対して、やはり、わからないことだらけのようで、その辺りは、先生に聞くなどして理解を深めていってるようです。
分からないことがあった時に、自分で調べて解決するのが望ましいですが、学生故に、右も左もわからず、調べ方さえもわからないという事もあると思うので、そういう時には、講師である先生の必要性というのを動画を見てて感じました。
というか、わからないと思った時に、自分でUnityの教材を購入して勉強してるというのは素晴らしいです。
これだけでも、エンジニアとしての素質は十分ありそうな気がします。
独学で勉強して学んでいく姿勢というが、エンジニアにとって必要不可欠だと思いますので…。
ただ、エンジニアではなく、講師をやりたいというのが将来の夢のようです。
人柄や、受け答え、学習意欲など、あらゆる面で、講師としての才能も十分あると思います。
動画の中で、ナツグラムさんが、Unity学習用に購入した教材。
結構高いし、情報を読むと難しそうな本です。
最後に感想
こういう学習意欲があって、前向きに取り組んでる生徒を、講師として受け持ち、尚且つ、講師側も、勉強不足の面があるので、一緒勉強して学んでいこうという現場は学習意欲も高まって、なんだか先生が羨ましく、今度また、子供たちのパソコン先生の仕事の依頼が来たら引き受けてみようかと思ったりしました。
自作PCや、ゲーミングPCなんかも作ってるので、そういう相談にものれそうな気がします。
何より、先生だから全部知っていなければならないという先入観があったのですが、講師側も初心者で共に学んでるという現状が分かると、講師としての仕事のハードルも少し下がった気がします。
とはいえ、重要なのはコミュニケーションスキルで、個人的には、過去の出来事で、人に対する嫌悪感や、苦手意識は拭えず、良くないことに、ゴミ拾いを1年ほど続けてみて、それがまた悪化したという現実。
ただ、ゴミを道路に投げ捨てるような心無い大人ではなく、こういう前向きで真っすぐな学生と直に接して関わる事で、逆に自分の方が、対人関係の苦手さが解消され、子供や人を好きになるのではないかという、淡い期待もあったりします。
その辺も、自分でなろうとしてなれる物でもないので、半年前同様に、そういう仕事の依頼がもしあった場合は、今度は、覚悟を決めて、子供たちのパソコンの先生の仕事を引き受けようかと思ったります。
子供に何かを教えることも多いと思いますが、逆に、子供達から学ぶ事もたくさんあるような気がします。