今回の参議院選挙で主要な問題に対して思う事を書いてみたいと思う。
1.問題
①景気対策
今一番大事な事は、景気対策だと思っている。社会保障だって重要だが、社会保障は現在構造的な問題を
抱えており、保障を充実させていては国の財政はどんどん悪くなっていくばかりだ。しかも65歳以上の高齢者
と呼ばれる人はこれからも増えて行き、労働人口が減っていく。つまり何も対策をしなければ税収はどんどん
減っていき、保障費はどんどん上がっていくという悪循環が生まれると思う。そうなる前に、1人当たりの生産
性を上げていかなければ、いつまでたってもこの問題は前に進展して行かない。経済対策を第一に考えて
いる政党に1票を投じたい。再分配する前にパイを大きくしなければならないのではないかと思う。
②雇用
現在労働人口は減少している事から、本来雇用人数が減る事は当然であると思う。非正規が多く見られる
事はたしかに歓迎しないが、これは同一労働同一賃金で方向性が全体としてまとまっており、後は中身の
問題だ。いくつかの政党は最低賃金1500円という破格の数値が言われているが、現在最も最低賃金が低い
沖縄県は693円で、人件費が倍以上いきなり、もしくは短い期間で段階的に引き上げられては、会社はやって
いけないのでは?正直荒唐無稽な話だと思っている。
女性活躍についても声高に主張するのは良いが、過剰にこの事を考えている人が一部いる事には注意し
なければならないと思う。主に女性の権利として、セクハラが挙げられるが、今ではプライベートな話を聞け
ば些細なことでもセクハラと言う人が一部におり、権利を悪用している人がいる事も事実である。確かに
女性は出産をすれば一時仕事を休む事は避けられないので、社会復帰をしやすい制度と雰囲気作りを
していく事は重要である。しかし、女性役員の割合を~%以上にする、等という考え方は逆に男女を平等に
見ていないからこそ出て来る発言であり、平等であれば自然とこの部分は上昇してくるはずである。過剰な
女性進出の発言をされている人達には要注意である。
そう考えると雇用の道筋は、まずは雇用数を増やしつつ同一労働同一賃金を進め、そこから非正規と
いうよくわからない制度をなくして行く事だと思う。正規労働者の手当が厚すぎるのであれば、一部見直し
も必要であると思う。
③社会保障
社会保障は、国としても一番支出が大きく、高齢者の増加から今後も増えていく事が予想されている。
つまりここは一部見直しをかけるべきだと考えている。過剰になっている保障を抑えていかなけ
ればならない。逆に抑え過ぎてしまうことも問題だが、社会保障を厚くしすぎれ歳出はさらに
増加するのは目に見えているので、社会保障をこれからさらにどんどん厚くしていこうと言って
いる政党には注意が必要である。
④待機児童
この問題について、2つの方法がある。待機児童の多い場所に保育所を作るか、待機児童が
少ない所に住めるような環境作りをするかどうかだ。大都市の人口が増え続ければ待機児童の
問題は永遠になくならないので、出来れば地方創生を進行してもらいたいというのが解決への
近道だと思う。
⑤TPP
TPPは進めてもらいたい。自由貿易を推進する現状で、これに乗り遅れる事は他国に遅れを
とる事になるし、農業だっていつまでも国で手厚い保障をしてばかりはいられない。国際競争を
たかめ、農業だって稼げる仕組みを作りだしていくべきだと思う。TPPはどの様な内容にまとめる
かを主張するべきであり、TPP反対は政策でも何でもない怠慢であると思う。
⑥安保法
安保法の肝は、日本が世界に協調する姿勢を見せたと言う事なのだろう(主にアメリカに
対してではあるが…)。今までの法律では、日本に直接的な被害を与えない場合は、他国が
日本を守る行動をしても手が出せない状態であった。これは日本国民以外であれば知らぬ
存ぜぬで見殺しにしても仕方ないと言う事にも見える。他国に軍事的な支援はしてもらい
たいが、自国の人間は死んだら嫌だから攻撃されても何もしない、では都合が良すぎるのでは?
自分はその都合が良すぎる状態を是正するための法律が安保法なのだと認識している。違憲
である状態は問題があるので、ここをどう調整をとるかという議論になるのが筋ではない
だろうか?これを戦争法案と言っている政党には要注意であると思う。
⑦原発再稼働
原発即停止を唱えている人達は安全ののためと言うが、はたして原発を今すぐ止めて生活は
良くなるのだろうか?2011年から原発を止めたせいで、火力発電が増えている。これは地球
温暖化を促進していると言う事と同様で、違う問題にすり変わっているに過ぎない。また
原発を停止しても維持費はかかる。すると別の方法で発電するためのコスト+原発の維持費が
かかるのだから電気料金の値上げは必然となり、生活が苦しくなる。極端な場合は2011年の夏の様に、
会社の操業を停止してでも節電をしなければならない。はたしてこれでも原子力発電所は即停止を求める
のだろうか?
自分は、原発をなくした方が良いと言う事は、リスクを考えれば正しいと思うが、まず代替エネルギーの
開発に力を入れるべきであり、その間に原発の廃炉を少しずつ進めて行く方法がよいと思う。いきなり
原発停止を求める政党は支持しない。
⑧憲法改正
憲法改正はなぜしてはいけないのだろうか?なんだって不具合が出たら修正するのは当然だと思う。
人の価値観だって変化するものだし、生活環境も大きく変化している。これに対応出来ない部分は、
対応できるようにするべきではないだろうか?憲法9条を守ると言っているが、そうなれば自衛隊は
どうなるのか?絶対に変えなければならない理由はないと思う。