私が不眠で悩んでいたとき、医者からミンザイン(ハルシオンのジェネリック)が処方された。

最初は1錠であったが、あまり効果がないと言ったら2錠に追加された。
2錠といえば重度の睡眠障害に対して処方される量である。

そしてミンザインを飲んで寝るという生活が何ヶ月も続いた。

それでしばらくは良かったが、ある時ふとこういう考えが頭に浮かんだ。

「もう薬なしでは寝ることができなくなったのではないか。」

それに、ネットで調べてみるとベンゾジアゼピン(ミンザインはベンゾジアゼピン系睡眠薬である。)に関するネガティブな情報も多い。
こうした不安から薬を止めようと思った。
ちなみに私以外にもこうした不安も持った人はいるのだろうか。

薬を止めたら案の定、いつまで経っても寝付けなく、
結局は深夜に布団から起き上がり、ミンザインを飲んでから再び布団に入るという、
断薬失敗の経験が何度かあった。

そこで私が減薬し、断薬するに至ったまでのスケジュールと経過を公開しようと思う。
もし同じような不安を抱えている人の参考になればと思う。
ただしあくまで私個人の独自の判断によるスケジュールなのでその点は理解いただきたい。


減薬・断薬スケジュール

(1)2錠から1錠への減薬

通常処方される量である。
特に苦労することもなく減らすことができた。
布団に入ってからもすぐ眠れた。
期間としては2週間続けた。

(2)1錠から1/2錠への減薬

ハルシオンでは、高齢者の軽度な不眠に対して処方される量のようである。
減薬して最初の日は眠れなかった。
ただし、こうなることは何となくわかっていたので、減薬の日を休日に設定した。
眠れなかったとはいえ、全く眠れなかったわけではなく、
夢を見ていたので少しは寝ていたようである。
次の日からは昼寝のしすぎや寝る前の過ごし方に気をつけていたためか
そこそこ眠ることができるようになった。
2週間続けた。

(3)1/2錠から1/4錠への減薬

こちらもやはり最初の日は眠れなかった。
前回と同様に、減薬の日を休日に設定。
やはり夢をしっかり覚えていたので
全く寝れないわけではなかった。
次の日からは眠れるようにはなったが
1/2錠に減らしたときよりは少しつらい。
2週間続けた。

(4)1/4錠から0錠への断薬

特に苦労することなく薬を止めることができた。
そもそも1/4錠というのが気休め程度の量だったのかもしれない。

こうして断薬することができた。
最後にアドバイスできることがあるとすれば、

減薬して眠れなくても、とにかく気にしないことが大切。
不要な思い込みや眠れないという恐怖心はマイナスにしかならないので、気持ちをやわらげる工夫を。
室内の温度や寝具など、睡眠環境の改善に努めること。
睡眠に関する本を読むなどして快眠のための勉強をすること。

そして、ミンザインに限らず、焦らないことと無理なペースでの減薬をしないことが大切だと思う。