去年の年末、カラフルサンダー110とキングブレードX10の両方を購入し、
今年になって実際に現場で使ってみたので、両者の比較をしながらレビューをしようと思う。
今回は文章が長いので、先に結論から言ってしまうが、
カラフルサンダーはキングブレードX10を超えたと思う。
今やコンサート会場では半数近くの人が使っているのではないかと思うくらい
ユーザーが非常に多いキングブレードX10である。
2番目に多いのがおそらく、同じくルイファン製のキングブレードMAXではないかと思う。
とにかく2012年はキングブレードの躍進が目立った年だった。
そんな中、年末にターンオンからカラフルサンダーが発売された。
フルカラーペンライトであり、スペック的にもキングブレードX10のライバルとなる製品で、
フルカラーペンライトが欲しかった私は、どうせならと両方買ってみることにした。
今回のレビューは、届いてから部屋で試しに使ってみた感想だけではなく、
実際に現場で使ってみてた感想も含めてレビューしてみる。
今回比較するのは、
・カラフルサンダー(ホワイトの通常サイズ)
・キングブレードX10(2次ロット)
の2種類である。
カラフルサンダーにはこの他にもホワイトSサイズ、キラキラ通常サイズ、キラキラSサイズの
計4種類が販売されている。
また、キングブレードX10の2次ロット品は一部の色の発色が改善されたそうである。
では早速比較に入るが、まずは商品が手元に届いて箱を開けたとき、
そして室内で点灯させてみたとき感想から書いていく。
先に言ってしまうと、この時点ではキングブレードX10の方が優れているように思えた。
(実際に現場で使ってからはその評価が逆転するが。)
ペンライトの見た目、すなわち外観で言えばキングブレードX10の方がデザイン的に洗練されていると思う。
カラフルサンダーはちょっと無骨であり、高級感もキングブレードX10の方が上であるのに対し、
カラフルサンダーは安っぽいおもちゃといった感じである。
重さはほぼ同じであるが、若干キングブレードX10の方が軽いように感じた。
また、キングブレードX10は室内で見る限り、色ムラがほとんど無く、発色がとても綺麗であった。
一方のカラフルサンダーは、筒の中に透明のフィルムが入っていて、
これのせいで色むらが縦に発生する等、今一つな印象を受けた。
色については、どちらも似たような色であったが、黄色と紫では差があった。
キングブレードX10では、黄色はレモン色に近い色で、
カラフルサンダーは若干オレンジがかった色である。
また紫も、キングブレードX10はやや色が薄いものの、綺麗な紫色なのに対し、
カラフルサンダーは青に近く、赤みが足りないように感じた。
全体としてはキングブレードX10の方が発色が良く、かつ、やさしい色だと思った。
それ以外にも、カラフルサンダーは持ち手の部分が電池交換のために分解できるようになっていて、
それが災いしてか、握っていると手の中でギシギシ鳴る等、
全体的にキングブレードX10の方が良くできている印象を受けた。
以上より、購入した初日はカラフルサンダーはハズレかなと思っていた。
しかし、実際に現場で使ってみて、それまでの評価は逆転することとなった。
次からは現場で使ってみての感想である。
カラフルサンダーは失敗かと思ったが、せっかく買ったのだから現場で使ってみようと思った。
そしてどうせならキングブレードX10も使って、両者を比較してみようと思った。
正直に言ってカラフルサンダーにはあまり期待していなかったが、
実際に使ってみてカラフルサンダーの良さに気づくこととなったのである。
まずは持ちやすさ。
カラフルサンダーは持ち手の部分がえぐれていて持ちやすい。
ちょうど鉛筆が円型よりも六角形になっていた方が持ちやすいのと同様の効果を発揮している。
キングブレードX10も決して持ちにくいわけではないが、両者を比較すると手のホールド感が
キングブレードX10は頼りない感じである。
この辺は個人差があるかもしれない。
それと重心。
カラフルサンダーのほうが重心が下側(ストラップ側)にあり、振っていてしっくりくる。
これはボールペンで言うと、ドクターグリップGスペックの慣性モーメントに着目した設計と
同様の効果が、意図したわけではなく偶然だと思うが、得られているのではないかと思う。
更に電池交換のしやすさ。
キングブレードX10では電池交換の際にはコインでネジをあける必要がある。
それ以外にも個体差かもしれないが電池の出し入れがかなり硬い。
それに比べ、カラフルサンダーはコイン無しであけられるので、現場での電池交換がしやすい。
また、見た目について言えば、筒の部分はカラフルサンダーのほうが細い。
本当に若干ではあるが、後ろの人の視界を遮りにくい。
先端処理にしても、キングブレードX10は完全に先端を覆い、光を通さないように暗くしているが、
カラフルサンダーは光を通しつつ、まぶしくないように処理されているので、先端もある程度は光る。
見た目としてはカラフルサンダーのほうが綺麗だと思う。
そして心配していた発色についてだが、
まず色ムラについてはどちらも問題ないレベルであった。
黄色については、カラフルサンダーはオレンジがかっていると思ったが
実際に使ってみると色が濃くて決して悪い色ではなかった。
はっきりとした黄色である。
逆にキングブレードX10の方は色が薄く感じてしまった。
紫については、カラフルサンダーは赤みが足りないかと思ったが
実際は問題なくちゃんと紫に見えた。
やはりオレンジはどちらのペンライトも苦手なようで、若干色が薄かった。
その他、赤、青、緑などをはじめとする全体的な色の印象としては
カラフルサンダーのほうが色が濃く、綺麗に見えた。
キングブレードX10は色が上品過ぎるように感じた。
室内の蛍光灯の下で使ったときはキングブレードX10の方が色が綺麗に見えたので
まったく評価が入れ替わったことになる。
ペンライトの明るさは大差無いが、若干カラフルサンダーのほうが明るい。
これはLEDによるものなのか、筒が細いことによるものなのかは不明である。
どちらにしてもキングブレードMAXなどの単色ペンライト程は明るくないので
決して迷惑な明るさではないし、かといって暗すぎずもなく丁度良い明るさである。
ファミリー席で使っても迷惑にならない問題ない明るさである。
それ以外の点について言及しておくと、どちらもストラップは付いているが
カラフルサンダーのほうが長い。
また、カラフルサンダーのスイッチは2秒ほど長押ししないと点かないようになっている。
そのためカバンの中でいつの間にか点いていて
使おうと思ったときには電池が消耗していた、ということがないように配慮されている。
残念ながらキングブレードX10にはこのような配慮はない。
その他、縦の色ムラやグリップがギシギシ鳴るといった細かいことは現場ではまったく気にならなかった。
これだけ完成度の高いカラフルサンダーだが欠点もある。
それは電源をOFFすると消したときの色が記録されていない(※)ことである。
例えば黄色の状態でOFFにして、次に電源をONにすると、最初の色である赤からスタートする。
一方のキングブレードX10は最後の色を覚えておくことが出来て
次に電源をONしたときも黄色からスタートする。
ただし、公演中頻繁に電源を切り入りせずに
ずっと点けた状態で使う人ならば特に問題ないと思う。
実際1公演が2時間程度ならば点けたままでも電池は持つ。
(※追記)新ロットでは色記憶機能が追加されたようである。
リンク
以上が両者の比較である。
2012年はルイファンの圧倒的な勢いとシェアの前に他のペンライトメーカーは圧され気味であったが
老巧メーカーであるターンオンが本気で反撃にでた商品だと思う。
正直、今までのターンオン製品の中には残念な商品もいくつかあったが、
それらを含めて過去のノウハウを蓄積し、
今回それを発揮して老巧メーカーの意地を見せた商品だと思っている。
今回、かなりカラフルサンダーを褒めるような記事となったが、
決してキングブレードX10が悪いわけではない。
そんなことはわざわざ私が言わなくても現場の普及率がそれを証明している。
ただ、私の個人的な意見として、これからフルカラーのペンライトを買う人には
是非カラフルサンダーをお勧めしたい。
また、既にキングブレードX10を持っている人にもカラフルサンダーを買う価値はあると思っている。
そして両者が競争し合い、お互いがもっと良いものを開発してくれることを期待している。
今年になって実際に現場で使ってみたので、両者の比較をしながらレビューをしようと思う。
今回は文章が長いので、先に結論から言ってしまうが、
カラフルサンダーはキングブレードX10を超えたと思う。
今やコンサート会場では半数近くの人が使っているのではないかと思うくらい
ユーザーが非常に多いキングブレードX10である。
2番目に多いのがおそらく、同じくルイファン製のキングブレードMAXではないかと思う。
とにかく2012年はキングブレードの躍進が目立った年だった。
そんな中、年末にターンオンからカラフルサンダーが発売された。
フルカラーペンライトであり、スペック的にもキングブレードX10のライバルとなる製品で、
フルカラーペンライトが欲しかった私は、どうせならと両方買ってみることにした。
今回のレビューは、届いてから部屋で試しに使ってみた感想だけではなく、
実際に現場で使ってみてた感想も含めてレビューしてみる。
今回比較するのは、
・カラフルサンダー(ホワイトの通常サイズ)
・キングブレードX10(2次ロット)
の2種類である。
カラフルサンダーにはこの他にもホワイトSサイズ、キラキラ通常サイズ、キラキラSサイズの
計4種類が販売されている。
また、キングブレードX10の2次ロット品は一部の色の発色が改善されたそうである。
では早速比較に入るが、まずは商品が手元に届いて箱を開けたとき、
そして室内で点灯させてみたとき感想から書いていく。
先に言ってしまうと、この時点ではキングブレードX10の方が優れているように思えた。
(実際に現場で使ってからはその評価が逆転するが。)
ペンライトの見た目、すなわち外観で言えばキングブレードX10の方がデザイン的に洗練されていると思う。
カラフルサンダーはちょっと無骨であり、高級感もキングブレードX10の方が上であるのに対し、
カラフルサンダーは安っぽいおもちゃといった感じである。
重さはほぼ同じであるが、若干キングブレードX10の方が軽いように感じた。
また、キングブレードX10は室内で見る限り、色ムラがほとんど無く、発色がとても綺麗であった。
一方のカラフルサンダーは、筒の中に透明のフィルムが入っていて、
これのせいで色むらが縦に発生する等、今一つな印象を受けた。
色については、どちらも似たような色であったが、黄色と紫では差があった。
キングブレードX10では、黄色はレモン色に近い色で、
カラフルサンダーは若干オレンジがかった色である。
また紫も、キングブレードX10はやや色が薄いものの、綺麗な紫色なのに対し、
カラフルサンダーは青に近く、赤みが足りないように感じた。
全体としてはキングブレードX10の方が発色が良く、かつ、やさしい色だと思った。
それ以外にも、カラフルサンダーは持ち手の部分が電池交換のために分解できるようになっていて、
それが災いしてか、握っていると手の中でギシギシ鳴る等、
全体的にキングブレードX10の方が良くできている印象を受けた。
以上より、購入した初日はカラフルサンダーはハズレかなと思っていた。
しかし、実際に現場で使ってみて、それまでの評価は逆転することとなった。
次からは現場で使ってみての感想である。
カラフルサンダーは失敗かと思ったが、せっかく買ったのだから現場で使ってみようと思った。
そしてどうせならキングブレードX10も使って、両者を比較してみようと思った。
正直に言ってカラフルサンダーにはあまり期待していなかったが、
実際に使ってみてカラフルサンダーの良さに気づくこととなったのである。
まずは持ちやすさ。
カラフルサンダーは持ち手の部分がえぐれていて持ちやすい。
ちょうど鉛筆が円型よりも六角形になっていた方が持ちやすいのと同様の効果を発揮している。
キングブレードX10も決して持ちにくいわけではないが、両者を比較すると手のホールド感が
キングブレードX10は頼りない感じである。
この辺は個人差があるかもしれない。
それと重心。
カラフルサンダーのほうが重心が下側(ストラップ側)にあり、振っていてしっくりくる。
これはボールペンで言うと、ドクターグリップGスペックの慣性モーメントに着目した設計と
同様の効果が、意図したわけではなく偶然だと思うが、得られているのではないかと思う。
更に電池交換のしやすさ。
キングブレードX10では電池交換の際にはコインでネジをあける必要がある。
それ以外にも個体差かもしれないが電池の出し入れがかなり硬い。
それに比べ、カラフルサンダーはコイン無しであけられるので、現場での電池交換がしやすい。
また、見た目について言えば、筒の部分はカラフルサンダーのほうが細い。
本当に若干ではあるが、後ろの人の視界を遮りにくい。
先端処理にしても、キングブレードX10は完全に先端を覆い、光を通さないように暗くしているが、
カラフルサンダーは光を通しつつ、まぶしくないように処理されているので、先端もある程度は光る。
見た目としてはカラフルサンダーのほうが綺麗だと思う。
そして心配していた発色についてだが、
まず色ムラについてはどちらも問題ないレベルであった。
黄色については、カラフルサンダーはオレンジがかっていると思ったが
実際に使ってみると色が濃くて決して悪い色ではなかった。
はっきりとした黄色である。
逆にキングブレードX10の方は色が薄く感じてしまった。
紫については、カラフルサンダーは赤みが足りないかと思ったが
実際は問題なくちゃんと紫に見えた。
やはりオレンジはどちらのペンライトも苦手なようで、若干色が薄かった。
その他、赤、青、緑などをはじめとする全体的な色の印象としては
カラフルサンダーのほうが色が濃く、綺麗に見えた。
キングブレードX10は色が上品過ぎるように感じた。
室内の蛍光灯の下で使ったときはキングブレードX10の方が色が綺麗に見えたので
まったく評価が入れ替わったことになる。
ペンライトの明るさは大差無いが、若干カラフルサンダーのほうが明るい。
これはLEDによるものなのか、筒が細いことによるものなのかは不明である。
どちらにしてもキングブレードMAXなどの単色ペンライト程は明るくないので
決して迷惑な明るさではないし、かといって暗すぎずもなく丁度良い明るさである。
ファミリー席で使っても迷惑にならない問題ない明るさである。
それ以外の点について言及しておくと、どちらもストラップは付いているが
カラフルサンダーのほうが長い。
また、カラフルサンダーのスイッチは2秒ほど長押ししないと点かないようになっている。
そのためカバンの中でいつの間にか点いていて
使おうと思ったときには電池が消耗していた、ということがないように配慮されている。
残念ながらキングブレードX10にはこのような配慮はない。
その他、縦の色ムラやグリップがギシギシ鳴るといった細かいことは現場ではまったく気にならなかった。
これだけ完成度の高いカラフルサンダーだが欠点もある。
それは電源をOFFすると消したときの色が記録されていない(※)ことである。
例えば黄色の状態でOFFにして、次に電源をONにすると、最初の色である赤からスタートする。
一方のキングブレードX10は最後の色を覚えておくことが出来て
次に電源をONしたときも黄色からスタートする。
ただし、公演中頻繁に電源を切り入りせずに
ずっと点けた状態で使う人ならば特に問題ないと思う。
実際1公演が2時間程度ならば点けたままでも電池は持つ。
(※追記)新ロットでは色記憶機能が追加されたようである。
リンク
以上が両者の比較である。
2012年はルイファンの圧倒的な勢いとシェアの前に他のペンライトメーカーは圧され気味であったが
老巧メーカーであるターンオンが本気で反撃にでた商品だと思う。
正直、今までのターンオン製品の中には残念な商品もいくつかあったが、
それらを含めて過去のノウハウを蓄積し、
今回それを発揮して老巧メーカーの意地を見せた商品だと思っている。
今回、かなりカラフルサンダーを褒めるような記事となったが、
決してキングブレードX10が悪いわけではない。
そんなことはわざわざ私が言わなくても現場の普及率がそれを証明している。
ただ、私の個人的な意見として、これからフルカラーのペンライトを買う人には
是非カラフルサンダーをお勧めしたい。
また、既にキングブレードX10を持っている人にもカラフルサンダーを買う価値はあると思っている。
そして両者が競争し合い、お互いがもっと良いものを開発してくれることを期待している。