まずはタイトルにあるとおりApache POIです。ポイとかピーオーアイとか読むらしい。
これ使えばWordやExcelファイルの読み書きができちゃいます。
しかもWordやExcelがインストールされてなくても使えるので
UnixなどでExcelファイルをPOI使って読み出してテキストファイルに
吐き出すとかできちゃいますよ。
ダウンロードは以下から。
http://poi.apache.org/download.html
今回は現在の最新安定板である3.9をインストールします。
Windowsなのでzip形式のものをダウンロードしました。
zipを解凍するとpoi-~.jarというものがいくつか存在します。
このjarファイルが必要なので適当な場所においておきます。
では、次にEclipseで実際に使うサンプルプログラムを作っていきます。
最初にjarファイルをインポートします。
「ファイル」メニュー→「インポート」→ファイルシステムを選び、表示されたダイアログから
jarファイルを選択します。
その後、プロジェクト下に追加されたjarファイルを全て選択し
右クリック→「ビルドパス」→「ビルドパスに追加」。
これで準備ができました。
テスト用のプログラムを書きます。
ファイル名は適当で。
「テストプログラム」
package poi;
import java.io.FileOutputStream;
import java.io.IOException;
import org.apache.poi.hssf.usermodel.HSSFWorkbook;
import org.apache.poi.ss.usermodel.Workbook;
public class testMain {
public static void main(String[] args) {
Workbook wb = new HSSFWorkbook(); ・・・①
Sheet sheet = wb.createSheet("test"); ・・・②
Row row = sheet.createRow(1); ・・・③
Cell cell = row.createCell(0); ・・・④
cell.setCellValue("こんにちは"); ・・・⑤
FileOutputStream out = null;
try{
out = new FileOutputStream("HelloPoiWorld.xls");
wb.write(out);
}catch(IOException e){
System.out.println(e.toString());
}finally{
try {
out.close();
}catch(IOException e){
System.out.println(e.toString());
}
}
}
}
[解説]
①HSSFWorkbookはワークブック(ファイル)を操作する為のクラスです。
Excel2003までのxls形式を操作できます。
2007からのxlsx形式を操作したい場合にはXSSFWorkbookを使います。
②①で作ったHSSFWorkbookクラスのcreateSheetメソッドにより
シート操作用クラスを作成しています。
引数はシート名です。
③行を操作する為のクラスをSheetのcreateRowメソッドにより作成しています。
引数は行番号になります。
④セルを操作する為のクラスをRowのcreateCellメソッドにより作成しています。
引数は列を表した番号になります。
⑤CellのsetCellValueメソッドによりセルに値をセットしています。
日本語も問題無くOKです。
[実行結果]
すごい簡単な解説になりましたが、それだけ簡単に使えるように作られていると
いう事です。
Officeはビジネスで必須のものですし、それがシステム上で利用できるなら
システムの利便性は相当上がるのでは無いでしょうか。