震災報道一色からようやく通常の番組を流し始めたころ、
たまたまテレビをつけるとNHKでおもしろそうな番組を放送していました。
子供を対象にした絵画コンクールの優秀作品を紹介する番組でした。
最初はただなんとなく見ていたのですが、
幼児から中学生までの子供たちそれぞれの作品を見るにつけ
その想像力、発想力、観察力、色彩感覚に驚嘆・感動し、
その日の予定をキャンセルし最後まで見てしまいました。
本当にすばらしかったです。
番組中、中学生の部で優秀賞を取った学校の美術の授業風景を紹介していました。
その学校は毎年絵画コンクールで受賞者を輩出するそうで
どういった授業を行っているのか取材をしていたのでした。
授業で力を入れていたのは「色の三原色」を基本とした色作りでした。
ただやみくもに絵を描くのではなく色の基本を踏まえた上での作品作りを心掛け、
念入りに色の基礎を学んでいました。
学生たちが絵の具を混ぜ合わせ色作りの練習をしている姿を見ながら
いつか息子とこういうことをしてみたいなあと思いました。
息子も絵の具で使いたい色を自分で作れて創作の幅が広がるかな?とも。
で、先日カラフルな小麦粘土をいただいたので、ふいに思い立ち息子と色のお勉強をしてみました。
色彩の基本を学んだことがないのでお勉強~といっても適当です。
昔印刷関係の仕事をしたときに使っていたイエロー(Y)・シアン(C)・マゼンダ(M)の3色と
ホワイト(W)の小麦粘土を用意しました。
①同量の小麦粘土を棒状に伸ばす。

②小麦粘土をひとつひとつ均等になるように切る
③合わせる色を選び、混ぜる

息子は私が次コレ~次コレ~と渡す粘土を機械的にコネコネコネコネ・・。
珍しく言う通りにしてくれていました。笑
そして出来上がり!
シアン(C)×イエロー(Y)=グリーン
マゼンダ(M)×シアン(C)=パープル
全色ミックス=黒
×ホワイト(W)=どんどん薄くなる
これが色作りのセオリー。
どうだい息子。為になったかい?
すると息子、
で?これをどうするの???
・・で?って・・これでおしまい。色の作り方のお勉強はおしまい
ええええええっ?!これでおわり??
何かスゴイものができると思っていたのにぃぃぃぃっ!!
面白くないっ!!
とかーなーりーご立腹。
どうやら私に大人しく従っていたのは、その後もっと面白いことを私が見せてくれるのだと
信じていたからだった模様・・。
そうじゃないとわかると息子はいつものように好き勝手やり始め・・
ぐちゃぐちゃ~~
ハイ、粘土はすべてドドメイロになりました~~。
息子はすごく楽しそう。
考えてみたら4歳児に色の三原色っていうのもね・・。
息子がその通り作るわけがないし作れるようになって普通の絵を描くようになっても面白くない。
顔を緑に塗りつぶしたデスラー閣下のようなお父さん、
疲れたときに見る夢のようなショッキングピンクの空、
ピカソ顔負けのキュビズム風の絵・・
そんな常識の色に染まらない斬新な息子の絵を
もしかしたら大人仕様の知識を教えることでありきたりの画風にしていたかもしれないと思うと
私ったらなんてツマンナイことしたんでしょう~~と反省。
粘土を使っていたので「絵の具=つまんないお勉強道具」とならなかったのが不幸中の幸い。
今は楽しくグチャグチャ~で十分!
私ちょっと先走り過ぎておりました。。。
そんなこんなで色のお勉強はこれにて終了。
学校でのカリキュラムで学ぶようになるまではもう二度とやりません。。



