息子の読み聞かせに、ときどき絵本ではなく文庫本で
耳からだけの読み聞かせをしています。
2歳のころはほとんど聞くことは有りませんでしたが
3歳の今、じっと耳をすませて聞いて楽しむようになりました。
そのときに読む本は、日本の童話作家の名作集です。
南美南吉「手袋を買いに」
浜田隆介「泣いた赤おに」
斎藤隆介「半日村」
どれも絵本に編集されている童話ですが原文の語り口は味があっていい!!
「お母ちゃん、お手手が冷たい。おててがちんちんする」
「ココロノヤサシイオニノイエデス
ドナタデモオイデクダサイ
オイシイオカシガゴザイマス
オチャモワカシテゴザイマス」
上品でユーモアがあって、そして日本語ならではのリズムがある。
読んでいてとても楽しいです。
息子にはまだ難しく、意味のわからない言葉もたくさんあるはずなのに
黙って聞いているのは音を楽しんでいるのもあるかもしれません。
私が絵本ではない読み聞かせをしているのは
息子に想像の世界を楽しんでほしいと思うからです。
頭の中で想像する鬼は別に赤くなくてもいいし、
手袋を買いに行くキツネは息子作のオリジナル動物でもいい。
とにかく頭の中で想像することを楽しんでほしいのです。
絵があるとどうしてもその絵柄で世界を限定してしまうような気がするのです。
想像の世界で遊び、楽しんで
そしてそれを表現できる人間になれればいいなあ・・
そしたら人生楽しいぞ~と母は思うのです。
