最近ちょっと目にしなくなった気がするけど、10月頃から中吊り広告やコマーシャルで
「空と海の青の違いで僕は泣いたりする」
というコピーが使われていた。
福山雅治の姿と水平線のきれいな海が印象的な、東芝の液晶テレビ「レグザ」の広告。

<参考>東芝液晶テレビREGZAのCF
http://www.toshiba-ad.jp/cm/tv0810/index.html

電通制作のCFらしい。コピーライターは誰なのだろう。
なかなかいい句だ。
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空と海の 青の違いで 僕は泣いたりする

6・7・9という破調の句で季語もないが、現代俳句の世界では俳句として認められる。
句が示している構造にバランスを読み取ることができる。

空は上の方、海は下の方にあり、両方とも広くて青い。
場合によっては視界のすべてを空と海が占める場合もある。
そんな青に満ちた世界にも、感じ取れる差異は多い。
同じような青色の中に見出す感動。
繊細さと、ダイナミックさをアピールするCFによく合った俳句、短詩となっている。

このようなモダンな俳句を作る人が増えれば、短い詩に魅力を感じる若い人が増えるのではないだろうか。

私も夏に波照間島に行ったとき、下記のような句を作った。

 果ての島波照間青と青つなぐ

しかし「空と海の青の違いで僕は泣いたりする」の方がよくできた俳句だ。
新時代の俳句界は一流コピーライターが救世主となるのかもしれない。

ロックでポップでおしゃれで繊細。
軽やかで俗悪でワイルドな俳句だってありえる時代だ。


※参考文献 『俳句の時代』 金子兜太(かねことうた)著 光文社知恵の森文庫