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 トランス☆プロジェクト

性別違和症候群(GD)や
FTM・MTF、トランスジェンダーを題材に扱った演劇公演や
ダンス・歌のレッスンなどをしています。当事者の方もそうでない方も
ぜひ、お気軽にお立ち寄りください。メンバーも大募集中!

スターフィールド・ショートショートVol.1、昨日無事終了いたしました。
ご来場いただいたお客様、共演者の皆様、そして小住プロデューサーをはじめとしたスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

トランス☆プロジェクトがこの企画のお話をいただいた時、既にメンバーのほとんどが1〜2月のスケジュールが埋まっており、本番当日体があいているのは、月嶋と原田の二人のみ、という状況でした。
普段、本公演用の長編作品と学校での講義用の5〜10分程度の寸劇で活動しているのですが、さすがに短期間の稽古でしかも二人きりではなかなかお見せできるレベルのものを用意できない、とメンバー内には出演を諦めてイベントのお手伝いに行こう、という空気が流れていました。
しかし、月嶋から、「ゆうと、朗読やらない?」という一言で、話は一変。
あれよあれよという間に出演が決まり、朗読内容のネタ出しが始まりました。
次に月嶋の、朗読に楽器の生演奏がほしいという意見に賛同し、楽器奏者の知り合いをあたることに。
双方それぞれに知人の楽器奏者をあたり、尺八奏者の藤田晄聖さんがスケジュールを調整してくださることに。
急なお誘いで、「三日間のうち1日だけでも…」と控えめに(笑)お願いしてみたところ、全日程を開けてくださり、企画がスタートしました。

尺八と朗読のコラボ、我々も一体どんな化学反応が起こるのか全くわからないまま、それでもなぜか「きっと面白いよ」という不思議な確信に満ちて稽古をしてきました。
結果、演目のパターン(所謂セットリスト)を2つ用意し、昼と夜でパターンを変え、さらに日程によりメイン作品の読み手を変えるという手法になりました。

月嶋は「ごんぎつね」を、原田は「失われた猫」をメイン作品としてチョイス。
「ごんぎつね」は日本の民話的な絵本なので、尺八とのコラボも想像がつきやすかったのですが、「失われた猫」は絵本といっても哲学的で、物語というよりは詩のような、かなり難解な作品のため、藤田さんもどんな尺八の音色を入れるかで悩んだようです。(「失われた猫」の難解さは読み手をも苦しめました/笑)
メイン作品の他には寺山修司さん・中原中也さんの詩と、アーノルド・ローベルのかえるくんとがまくんシリーズの一編が選ばれました。
特に、いつかきちんとした場で中也を朗読したいと思っていた原田にとっては大変ありがたい機会となったようです。

全公演を終えて、お客様や共演者様から、ありがたいお言葉をたくさんいただきました。
何より嬉しかったのは、尺八に皆様が深い興味を示してくださったことです。
月嶋と原田が藤田さんとご一緒させていただくにあたって、「尺八という楽器の素晴らしさをもっと知ってほしい」というのが主軸にありました。
MC中のわずかな時間で、尺八についての知識をお教えすることで、たくさんの尺八に関する「疑問」が生まれ、伝統の楽器に対する親しみを持っていただくことができて、我々も嬉しく思いました。
また、読み手たちへのお褒めの言葉もいただき、感激の極みです。
月嶋の「ごんぎつね」の愛らしさやいじらしさを好きになってくださったり、原田の中原中也の朗読にも感想をくださり、ありがとうございました。

最後に、三日間のこの公演でお世話になった各団体様
○あまねしのぶ様
○兎団×獣の仕業 様
○ウラダイコク 様
○劇団Pin to Hint 様
○コンキチ番外女子 様
○魔殿狼 様
個性的で気さくな皆様と、この三日間を一緒に過ごせたことは、大切な経験となりました。
素晴らしい時間をありがとうございました。

いつかまた、どこかで。

(文責:原田夕遠)