こんばんは。

ようやく少し、愛犬をおひざに乗せながら、

パソコンの前でゆっくりする時間ができました。

じっくり書くときはこのスタイルです(笑)


先日14日、

東京文化会館、

モーリス・ベジャール バレエ団の公演を見に行ってきました。



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事のはじまりは、

9月頃に「ベジャール、そしてバレエは続く」という、

モーリス・ベジャールを亡くしたバレエ団の公演までの軌跡をたどったDVDを見まして、

バレエ団の葛藤や不安や…そうしたものを振りきるようなリハーサルの様子…

これは見に行かなければ!!と思い立って、

見に行った次第です。


14日はベジャール振付の「3人のアリア」「火の鳥」、

ベジャールからバレエ団の芸術監督を任されたジル・ロマンの作品「アリア」と、

どちらの振付の作品も見れるということで、

かなりうっはうっはしながら見に行ったんですが、

さらにジル・ロマンの意向でベジャールの作品「メフィスト・ワルツ」が追加されて、

かなりサービスたっぷりの公演でした。感激。


「ベジャール、そしてバレエは続く」の中で、

バレエ団団員さんがベジャールを語るお話が数多く出てくるんですが、

その中で、

『ベジャールの振り付けは
踊り手の内面から見る者に直接訴えます
とても力強く』

『彼の振り付けがすごいのは
観客を踊ってる気分にさせることよ
観客が感動して振り付けの1部になってしまうの』
という言葉があったんですが。

実際に観客として舞台を見て、その言葉を痛感し共感しました。

まるで小説を読んで感情移入するような。

それでいて、舞台はおそらく計算されつくされていて。

あぁ…すごいなぁ。

時に直接的で、時に間接的で、

時に具体的で、時に抽象的で。


ジル・ロマン振付の「アリア」は、

ベジャールの作品を愛しつつも、新たな1歩を踏み出したバレエ団の形を見た感じです。

ベジャールの作品が多くの人に愛されている故、新しな形を生み出すのは本当に勇気がいるんだろうなと。


感慨深い舞台でした。