ネスレの採用試験が面白い | 顧問CFO川井隆史のブログ

ネスレの採用試験が面白い



今朝の日本経済新聞にネスレのES(エントリーシート)のない


採用面接が取り上げられていました。要するに官僚タイプは不要な


ため国籍・年齢・学歴は問わないようです。その代りネスレパスと


いう通年採用に踏み切りました。HPで採用試験ついてみてみると


以下のようでした。



まずはネスレパスというチャレンジ研修への参加資格をえる必要


があります。そのためには課題を提出したり、動画を提出するなど


の必要があります。課題として日経では「徳川家康が残した”もっ


とも多くの人間を喜ばせた者が最も栄える”という言葉の背景を


説明せよ」などが例として挙がっていました。


課題をパスしてマッチングセッションという面談、グループディスカ


ッションを通った候補者だけがネスレパスを取得して2日間にわた


る社員参加型ネスレチャレンジプログラムに参加する権利がえれ


ます。そして、これに合格しようやく最終面接となります。



学歴フィルターという言葉があります。要は一流大学以外の学生は


ES提出の段階でフィルターにかけられて中身もほとんど見てもらえ


ないという話です。採用側としても別に有名大学のみ取りたいと本


気で思っている旧態依然とした企業(まだ相当数あるかもしれませ


んが)でなくても冷やかしも含めとにかく数が多いのでそうせざるを


得ないという面があるようです。その点ネスレのような課題提出型


だとその段階で数が絞れてすでに志望動機が弱い候補者は排除


されています。確かに採点する側も能力が試されるので大変だと


思われます。


もう一つのポイントは2日間にわたるプログラムで選考することで


す。やはり面接対策はかなり念入りに行われていてなかなか選考


は難しいという話をよく聞きます。その点2日間びっちりいると、


ボロを出さないのは相当困難です。


非常に手間とコストがかかっているとは思いますがここまでして


内定を取って他社に行くという確率は非常に低いですし、何といっ


てもいわゆる滑り止めや冷やかしの候補者を最初から排除できる


ので無駄な努力はほとんどありません。採用側も一般企業の新卒


採用担当に比べて達成感はあるかと思います。気になるのはやは


り採用側の能力も相当高くないと、結局はそつのない秀才タイプか


その会社にあった金太郎あめのような人材ばかりになったりする


点でしょうか。ただ、前例踏襲は基本的にダメといった文化のネス


レでは結構鍛えられそうなのでその心配はないかもしれません。