オリンパス事件について思う ー会計士の責任 | 顧問CFO川井隆史のブログ

オリンパス事件について思う ー会計士の責任

見える化経営コンサルタントのかわいたかしです。


オリンパスの事件は単なる異文化の衝突ではなく


粉飾決算といった刑事事件の様相を示してきました。


最近よく言われるのは会計士はなぜ見抜けなかった


ということですね。新聞でみたところ、含み損を抱えた


資産をファンドを通した複雑な操作で隠蔽した旨が


書かれています。よく監査の世界では網羅性


(Completeness)ということばを使うのですが


ファンド等を通し、連結対象から巧みに外されると


追っていくのはオリンンパスレベルの会社であれば


ほぼ不可能でしょう。


  ただ、唯一発見の可能性があったとすれば


含み損を抱えていた時点です。金融機関に保護預かり


していたとすれば、会計士はすべての金融機関に


確認をとるので含み損は判明するはずです。


以前、15年以上前、ある大手上場企業で為替取引


関連で巨額の損失を出す事件があり、第三者委員会の


メンバー(とはいっても当時は単なる下働きです)として


調査をしたことがありました。その際、発見されたの


ですが、担当した監査法人の会計士はこの銀行確認の


手続きでその取引を見落としていました。


そこから地道に証拠書類を丁寧にみる大切さを


痛感しました。ただ、想像ですがこの資産を持っていた


金融機関を確認のリストから意図的に外したり、


決算の前に連結外に移動していたりしている


可能性もあります。そうすると、監査法人は


まず見抜けないですね。