見える化 ー埋没原価その2 | 顧問CFO川井隆史のブログ

見える化 ー埋没原価その2

見える化経営コンサルタントのかわい たかしです。


見える化の小道具について書いています。


今回は埋没原価の続きです。埋没原価の考え方を


理解していないと意思決定において合理的な


判断ができないことがあります。


   少し例をあげてみましょう。


はじめは外注の話です。ある工場である部品を


外注すると自社工場で製造するよりも以下の


原価明細のとおり安く出来ることが判明しました。

 

外注費 1000円(1個当たり)

製造費(1個当たり)

直接労務費 500

直接材料費 300

製造間接費 500

合計  1300

この工場がフル操業状態でこの部品の製造の


かわりに他のもっと割の良いものを作るので


したら違いますが、操業状態に余裕があり


別に他の製品を製造するのでなければ


材料費以外はいわゆる埋没原価、作っても


作らなくてもかかる費用です。700円は埋没原価


なのですから、実は1000円と300円(材料費)


の比較で外注しないというのが正しい判断です。


(当然長期的にはリストラをして労務費や


製造間接費を埋没原価にしない方法も可能ですが)

  また、店舗でよくこのような話をききます。


赤字が続いているのですが内装に2000万かけたので


ここで止めたら無駄になるという議論です。


当然将来黒字に出来るために努力するのは


大切ですがそれは「200万円が無駄になるから」


ではありません。この2000万はもう投資


してしまったからですから埋没原価を構成します。


だから、黒字にならないのでしたらやめると


いうのは合理的な選択なのです。