見える化 ー固定費の変動費化の落とし穴(ソニーの凋落) | 顧問CFO川井隆史のブログ

見える化 ー固定費の変動費化の落とし穴(ソニーの凋落)

見える化経営コンサルティングのかわい たかしです。


見える化の小道具について話をしています。


前回固定費を変動費化する場合の落とし穴が


あるといいました。それに関して日経の日曜版で


ソニーの凋落を分析した興味深い連載がされています。


その中でソニーの凋落の1つの原因として開発と


生産現場の物理的分離が挙げられています。


ソニーがEMSに2工場を分離して、その他の


工場も子会社して分離しました。それによってソニー


の生産技術が衰えたということです。


バリューチェーンでいえばソニーは商品企画、


開発に集中しようという意図だったと思われます


が実はその強みは強い足腰である生産技術に


裏打ちされたものであったので、製造を切り離した


とたん本来強化したかった商品開発企画も


弱まったという話です。


   工場を分離したので固定費が変動費化して


財務的には安定的な構造になったと思われますが。


固定費を変動費化するということで外注化、アウトソース化


ということ自体は正しい方向ではありますが、その中で


強みを失っては元も子もありません。そして、その強みは


よく見ないとわからないですよね。自分もかつてソニーが


EMSに工場を売却し、商品開発、開発に経営資源を


集中というニュースを聞いたとき優れた戦略と


感じた記憶があります。


ソニーの出井氏のような優れた経営者でも


誤るのですから難しい選択ですよね。